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14アラブ首長国連邦(UAE)のカリド・アルアメリ大使ら一行が3月7日、アクア・イノベーション拠点の中核施設である信州大学国際科学イノベーションセンター(AICS)を訪れ、プロジェクト関係者と交流しました。アルアメリ大使は、海水淡水化のコストを減らすアクア・イノベーション拠点の取り組みに関心を持ち、「飲み水の安定確保はわが国にとって優先度の高い課題であり、プロジェクトに期待している」とコメントしています。訪れたのは、東京都渋谷区のUAE大使館のアルアメリ大使、オムラン・タリヤム書記官(経済部長)、品川純世さん(教育・文化担当)の3人で、アクア・イノベーション拠点の研究リーダー、遠藤守信特別特任教授、中村宗一郎理事(研究、産学官・社会連携担当)、田中清副学長(国際交流担当)、半田志郎副学長(工学部長、AICSセンター長)、橋本佳男教授(カーボン科学研究所長)らが出迎えました。AICSの2階にあるオーバル・スタジオで開かれたセッションでは、中村理事の開会あいさつのあと、アルアメリ大使が「アクア・イノベーション拠点は、社会的な利益をもたらす、すばらしいプロジェクトで、訪問の機会を頂けたことに感謝している。これをきっかけに関係を構築し、発展させていきたい」とあいさつ。遠藤守信特別特任教授と3人の研究者から拠点の研究内容の説明を受けたあと、実験室を視察。ランチ・ミーティングも行われました。UAEは7つのアラブ首長国から成る連邦で、アブダビの石油産出とドバイの経済発展で有名です。その一方、降水量が少ない砂漠地帯のため、飲み水の確保には苦労しており、すでに海水淡水化設備が複数稼働しています。アクア・イノベーション拠点で革新的な造水・水循環システムが完成すれば、その実用に適した場所の一つになると期待されています。UAE大使が信州大COI拠点を訪問 協力の可能性探る約20人が出席して開かれたUAE代表団との懇談遠藤研究リーダー(左端)の説明を受けるUAEのアルアメリ大使(中央)

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