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08信州大学先鋭領域融合研究群国際ファイバー工学研究所 教授石澤 広明本研究テーマについては、まず平成21~22年度に信州大学繊維学部の戦略的イノベーション研究推進プロジェクトをスタート。センサシステムの導入(長野計器㈱)により脈波を測定する研究開発が進展します。繊維学部100周年記念式典(H22)にても掲げられた「着ているだけで血圧や血糖値を測定する衣服を目指す」という目標設定を常に念頭に置き、H25には長野県テクノ財団SSSC研究会に繊維学部も参画してこのテーマを温めてきました。この期間がいわば助走です。H26に当国際ファイバー工学研究所を設立しFBG(ファイバー・ブラッグ・グレーティングの略)センサ製造技術を構築。文科省の機能強化経費(H27~28)を得て、信大・他大学・企業による共同研究「ウェアラブルバイタルサイン測定システム開発プロジェクト」が動き出したというわけです。世界的にも似たプロジェクトが進んでいますが、当プロジェクトも既にこれまで4つの特許出願(うち2つは国際出願)という成果を出しています。更にプロジェクトメンバーと協力して研究開発を進め、「いつでもどこでも」「簡単にかつ正確」なバイタルサイン実装製品を少しでも早く社会に届けるという大目標で進んでいく所存です。大学と企業による共同研究で社会での早期実用化・事業化を目指す

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