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菌類共生科学・資源利用科学部門菌根性きのこの人工栽培伊那谷アグリイノベーション推進機構平成29年にはきのこ分科会立上げ企業との共同研究農林水産省マツタケプロジェクト(中核機関:森林総研)マツタケの人工栽培のためのシロ形成技術の開発」真菌学森林科学土壌学マイコロジー…【部門長】山田明義准教授(農学系)物やバイオ分子の可能性を発掘分子複合体部門【部門長】新井亮一准教授(繊維学系)タンパク質工学応用微生物学遺伝子工学合成生物学…微生物で疾病予防生体調節統合制御部門信州機能性食品開発研究会(長野県テクノ財団)【部門長】片山茂准教授(農学系)乳酸菌科学食品化学健康長寿科学バイオテクノロジー…「植物性乳酸菌のアンチエイジング研究(食品メーカーとの共同研究)」野沢菜漬けなど伝統食・保存食の乳酸菌・酵母研究信州大学大学院総合理工学研究科「農学専攻」協力農林水産省プロジェクト「医学・栄養学との連携による日本食の評価」「地域の農林水産物・食品の機能性発掘のための研究開発」科学技術振興機構(JST)プログラム「ACCEL」「共生ネットワークの分子基盤とその応用展開」菌類・微生物ダイナミズム創発研究センター【センター長】下里剛士准教授(農学系)部門と研究の相関図長寿を支える長野県伊那市の食事調査菌類由来酵素の探索(農研機構NARO 共同研究)04ギー・バイオ燃料開発、砂漠緑化や農業の低肥料化に至るまで、近年繰り広げられている菌類・微生物研究は、期待と魅力に満ち溢れています。こうした背景からも、菌類・微生物をキーワードとする研究領域を信州大学における特色ある分野として強化することには、大きな意義があるといえます。本研究センターの名称にある「ダイナミズム」とは、「内に秘める力」を意味し、「創発」とは「生物進化の過程やシステムの発展過程において、先行する条件からは予測や説明のできない新しい特性が生み出されること」として一般的に解釈されています。長野県の森林・山岳環境の生態系の主要構成要素としての菌類・微生物や、循環型社会の構築に不可欠な要素を探索し、その機能を高次・多角的に利用する技術を開発する、そんな菌類・微生物ダイナミズムの創発を目指しています。また、本研究センター構成員の平均年齢は42歳。若手研究者の「研究ダイナミズム」をここから掘り起こし、その潜在能力を創発させる研究環境づくりも目指します。特に、近年、研究成果の国際的評価基準として、発表論文の引用件数が重視されている中で、被引用数を増やすには、その前段階として、論文の絶対数が必要です。信州大学における高い実績と伝統を継承しつつ、研究成果を世界中の研究者の目に触れやすい、ハイ・インパクトジャーナルへの掲載を目指すことも、本研究センターの重要課題のひとつです。本研究センターには、担子菌(きのこ類)、子のう菌(かび、酵母)、乳酸菌・ビフィズス菌、大腸菌等、多種多彩な微生物を扱う研究者が、学部の枠を越えて結集しています。各研究者の横断的な連携、産業界、地域との共同研究を実現させ、バイオ産業におけるコンソーシアムを構築し、信州伊那地域における菌類・微生物研究拠点を構築したいと考えています。2001年東北大学農学部 生物生産科学科卒業。2006年同大学院農学研究科 生物産業創成科学専攻修了。2006年アメリカ食品医薬局/生物製剤評価研究センター(FDA/CBER)博士研究員。2007年アメリカ国立癌研究所(NCI)博士研究員。2007年信州大学ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点 特任助教。2012年同大学院農学研究科 准教授。2014年同学術研究院農学系 准教授、同バイオメディカル研究所(併任)。2016年より現職。下里 剛士(しもさと たけし)研究も組織マネジメントも“創発”、さらに産学官連携の推進もキックオフシンポジウムの様子

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