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微生 超腸内菌叢変動に寄与するバイオ分子の開発(マイクロバイオーム研究)(タンパク質ナノブロックを構成する人工タンパク質の安定性向上)浅間リサーチエクステンションセンター(ARECプラザ)生物資源利用・環境研究会(食品、再生可能エネルギー、環境対応バイオマス などの技術分野・課題に取り組む)ネオバイオ分子研究会超安定化人工タンパク質Super WA20 (SUWA) の創製プロジェクト03「菌類・微生物」研究は、長野県を覆う森林・山岳の生態系をフィールドに信州大学が長年取り組んできた領域であり、その地理的特性を活かした「きのこ学」・「菌類学」・「乳酸菌科学」分野の研究領域において、国内トップクラスの高い実績と伝統があります。特に、菌類学分野においては世界トップ50位に迫る論文実績を誇ります。歴史上、人類は菌類・微生物と共に生活し、多くの恩恵を受けてきました。近現代における技術の発展により、きのこ栽培から、タンパク質工学研究、創薬・抗生物質開発、醸造・発酵食品、機能性食品の開発、さらに新エネル伝統の研究領域を継承し、より高度なものに「創発」するセンター長下里 剛士 信州大学学術研究院(農学系)准教授(※1:菌類・微生物ダイナミズム創発研究センター・航空宇宙システム研究センター・次世代医療研究センター・社会基盤研究センター・食農産業イノベーション研究センター)信州大学次代クラスター研究センター特集②菌類・微生物ダイナミズム創発研究センター信大の伝統的な菌類・微生物研究を“創発”する新組織菌類・微生物ダイナミズム創発研究センター食農産業イノベーション研究センター社会基盤研究センター次世代医療研究センター航空宇宙システム研究センター信州大学次代クラスター研究センター信州大学は平成28年10月、本学の特色ある研究分野を先鋭化した先鋭領域融合研究群(5研究所)の次の研究所を目指す5つの次代クラスター研究センター(※1)を設立、前号特集の航空宇宙システム研究センターに続いて、今回「菌類・微生物ダイナミズム創発研究センター」をご紹介します。同研究所は①菌類共生科学・資源利用科学部門 ②生体調節統合制御部門 ③超分子複合体部門の3つの部門から成り、菌類学・微生物学に関わる研究と組織を、まさに予測できない“創発”の領域に高めることをコンセプトとしています。平成28年12月22日、信州大学農学部(伊那キャンパス)で開催された同研究センターのキックオフシンポジウムの様子と共に、同研究センターの特徴についてレポートします。(文・柳澤 愛由)

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