n103_web
18/20

17昨年10月に発足した、信州大学次代クラスター研究センターのひとつ、航空宇宙システム研究センター(SURCAS)の「テイクオフ!シンポジウム2016」が、平成28年11月23日、信州大学長野(工学)キャンパスの国際科学イノベーションセンターで開催され、関係者や学生約130名が参加しました。記念講演のひとつは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙科学研究所教授の嶋田徹氏が、「A-SOFTハイブリッドロケットによる将来宇宙輸送の技術革新」と題して、将来の宇宙輸送のキーとなるハイブリッドロケットの実用化に向けた新技術「A-SOFT(混合比と推力の同時制御)」等の研究への取り組みを紹介しました。もうひとつの講演は、やはりJAXAの航空技術部門プログラムディレクター大貫武氏が、「JAXA航空技術部門の事業のご紹介」と題して、JAXA第3中期計画における活動の柱となっている航空環境技術、航空安全技術、航空新分野創造などについて、先進の取り組みを紹介しました。その後、佐藤敏郎センター長が同センターの概要を説明、続いて部門紹介では基盤技術部門(佐藤センター長が兼任)、航空機システム部門(柳原正明部門長)、宇宙システム部門(榊和彦部門長)の各部門長が、部門のミッション、ビジョン、関係機関との連携、具体的に始める取り組みなど紹介を行いました。また、航空機システム部門が今年から南信州・飯田で実施する「航空機システム共同研究講座」については半田志郎工学部長が、宇宙システム部門が諏訪圏で連携する「SUWA小型ロケットプロジェクト」については、プロジェクトマネージャー中山昇准教授が詳細を説明、人材育成や研究開発、産業創成への期待が高まりました。航空宇宙システム研究センター「テイクオフ!シンポジウム2016」開催大勢の方の参加で盛況となった会場の様子(写真左上より右下へ)開会の辞は、半田志郎信州大学特命戦略(航空宇宙)担当副学長(工学部長)、主催者を代表して、中村宗一郎信州大学理事(研究、産学官・社会連携担当)の挨拶、来賓としてご挨拶をいただいた、経済産業省関東経済産業局地域経済部長 三浦浩幸様、長野県産業政策監兼産業労働部長 石原秀樹様、岡谷市長 今井竜五様、信州大学航空機システム共同研究講座コンソーシアム会長(飯田市長)牧野光朗様(写真左上より右下へ)センターの概要紹介を行う、同センター長・基盤技術部門長の佐藤敏郎教授、航空機システム部門長の柳原正明特任教授、宇宙システム部門長の榊和彦教授、プロジェクトマネージャー中山昇准教授記念講演講師のJAXA宇宙科学研究所教授の嶋田徹氏(左)とJAXA航空技術部門プログラムディレクターの大貫武氏(右)

元のページ 

page 18

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です