平成29年度入学者選抜要項|信州大学
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― ― 38 Ⅷ アドミッション・ポリシー 1 信州大学アドミッション・ポリシー (1) 求める学生像 信州の悠久の歴史と文化,豊かな自然環境のもと,地域に根ざし世界に開かれた信州大学は,真理への探究心とチャレンジ精神を培い,高度な専門知識と深い思索力を基にして,課題を探求し解決する能力を備えた人材を育成します。 また,豊かな人間性と広い視野をもち,身につけた知識や技術を人類文化と社会の持続的発展に役立て,世界の平和と自然環境の保全のために活かすことのできる,意欲あふれる若者を育てます。 信州大学は,このような教育の理念・目標を実現するために,以下のような資質を備えた人たちを積極的に受け入れます。 ・ 人間と自然を愛し,人との出会いを通じて学び合おうとする人 ・ 知的好奇心が旺盛で,課題に向かって主体的に行動できる人 ・ 多様性を理解し受け入れ,独自性を大切にする人 ・ 社会・環境・国際問題に関心をもち,世界に貢献したいと考える人 (2) 入学者選抜の基本方針 信州大学の教育の理念・目標に則り,各学部の特性に応じた適切な方法で多様な入試を実施し,大学教育を受けるにふさわしい能力・適性等を多面的・総合的かつ公正に評価し,選抜します。 2 各学部のアドミッション・ポリシー (1)人文学部(http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/arts/) 理 念 信州の大自然の織りなす四季のもと,都会の喧噪とほどよく距離をたもちつつ,時代や人間を見る確かな目と,他者や自然と共生できる豊かな感性をはぐくむ教育を行います。複雑多様化し混迷する現代社会のあらゆる局面で,不断に根源的な思索を試み,それらに批判的・創造的にかかわっていくことのできる「実践知」を身につけた,新しい時代の人文人(ネオ・フマニスト)を育成します。 教育目標 人文学部では「実践知」を,その教育目標に掲げています。「実践知」とは,知を運用する力,機動する知であり,現実の社会に働きかける,のびやかで生き生きとした知の力を指します。 具体的には,以下のさまざまな力などをまとめ,一言で表した言葉が「実践知」です。 ◎心と思考の実践知 ・ 自明とされる事柄に対し,深くその根拠を問い直し新たな認識を構築できる思索力 ・ 変容する社会を冷静に分析し,時流に迎合することなく価値判断できる批判力 ・ 過去の英知の批判的継承のうえに立って創造的な未来を切り拓く開拓力 ・ 異質・多様なものを理解し,寛容かつ多元的に判断することができる受容力 ◎技と行動の実践知 ・ 情報を適切に集約・分析・表現できる高度なメディアリテラシー ・ 他者の考えを明晰に理解し,自己の主張を的確に表現できる高度なコミュニケーション リテラシー ・ グローバル社会において,多様な文化を理解し,自らの文化を発信できる外国語能力 ・ 領域横断的な事柄に対する問題解決能力および独創的な企画構想能力 求める学生像 人文学部は,教育目標「実践知」を習得するために必要な素養を備えた,次のような人たちを積極的に受け入れます。 ・ 人間,社会,歴史,文化,言語,文学,情報,芸術などに興味や関心を抱く人 ・ それらを探究し表現することに喜びを感じる人 大学入学までに身につけておくべき教科・科目 人文学部が行う入学者選抜試験は,受験者が上記「求める学生像」の観点を満たす人であるかどうかをはかるものです。前期日程では,大学入試センター試験で3教科3科目又は3教科4科目又は3教科5科目を選び受験することを可能にしつつ,個別学力検査では特定の教科・科目に限定されない「総合問題」を課しています。また,後期日程では,大学入試センター試験で5教科6科目又は5教科7科目又は6教科6科目又は6教科7科目を課し,総合的な基礎学力を問いつつ,個別学力検査では特に読解力や表現力等を問う「小論文」を課しています。

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