環境報告書2016|信州大学
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【建物概要】構造・規模 地上7階、地下1階、鉄骨造      延床面積 10,247平方㍍ 信州大学国際科学イノベーションセンター(AICS)は、文部科学省が公募した「地域資源等を活用した産学連携による国際科学イノベーション拠点整備事業」(2012年度)に採択され、国の支援を受けて設置されました。 同事業は、産学官が一つ屋根の下に集い、10年後を見通した革新的な研究開発課題を特定し、異分野融合体制で取り組む「場」、すなわち「国際科学イノベーション拠点」を整備することを目的としています。同事業はまた、各地域の資源等を柔軟に活用しつつ、新たな産業や雇用を創出するため、革新的なイノベーションを創出するプラットフォームをわが国に整備する取り組みとも意義付けられています。 これとは別に、信州大学などが応募した『世界の豊かな生活環境と地球規模の持続可能性に貢献するアクア・イノベーション拠点』が2013年10月、文部科学省および科学技術振興機構が推進する「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」の一つ、センターオブイノベーション(COI)プログラムのサイトに選ばれ、国の支援による研究がスタートしました。 世界人口の増加に伴い、生活・生産活動による水の汚染が急速に拡大しています。信州大学は、こうした問題に対し、得意とする炭素材料に関する研究開発成果と、わが国のものづくり技術を駆使し、①革新的ナノカーボン膜による高効率な水再生処理手法の確立、②耐久性に優れかつ軽量・高強度な構造材の創製、③安心・安全な造水・水循環システムの構築――の実現を目指しています。 AICSは同プロジェクトの中核拠点として位置づけられ、以下の機能を備えています。信州大学国際科学イノベーションセンター信州発イノベーション創出のプラットフォーム―アクア・イノベーション拠点の中核施設 信州大学をはじめとする研究機関と関連企業の研究者が、個々に机を持たないフリーアドレスオフィス(3階)に集い、オープンイノベーションの創出を目指します。 信州大学の特色ある研究領域として先鋭領域融合研究群に属する「カーボン科学研究所」、「環境・エネルギー材料科学研究所」が6、7階のプロジェクト実験室を分け合い、アクア・イノベーション拠点の取り組みなどを推進します。 また、拠点の取り組みに参画する予定の研究機関や企業向けのレンタルオフィスが、4、5階に計16室(58~99平方メートル)用意されています。特 集一つ屋根の下でのオープンイノベーションフリーアドレスオフィス(3階)プロジェクト実験室(6、7階)研究機関や企業向けのレンタルオフィス(4、5階)5

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