環境報告書2016|信州大学
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 農学部では、平成27年12月11日(金)に11番講義室を会場として「平成27年度信州大学農学部環境講演会」を開催しました。 参加者は108名(学生54名、高校生38名・引率教員3名、教職員8名、一般5名)と多くの方の参加がありました。今年度は、(株)サンクゼール生命科学研究所部長河原誠一氏をお招きし、「ワイン用ブドウの搾汁残渣を利用した高付加価値製品への展開」を演題とするご講演をいただきました。 河原氏からは、これまでのブドウ残渣利用技術開発への取組状況について、具体的な事例を取り上げて紹介があり、癌の転移能獲得とブドウ残渣から抽出されるFABP5の高発現に密接な関係があることをご説明いただきました。 参加者からは、講演会終了後もたくさんの質問があり、とても有意義な時間となりました。 繊維学部は消防庁 消防大学校 消防研究センターと教育・研究両面で協力し合う連携協定を締結し、消防活動における個人装備に関する共同研究や実験・評価設備の相互利用を目指します。昨年の12月21日、下坂 誠 繊維学部長らが同センターを訪れ、今後の具体的な連携のあり方を協議しました。 消防研究センターは日本で唯一の消防の科学技術に関する総合研究開発機関で、火災の原因究明のための調査・試験をはじめ、先進的な消防資材や機材の研究開発などを行っています。一方、繊維学部では消防士が着用する個人防護服などの研究を進めており、「研究を深化するために豊かな研究蓄積のある消防研究センターの協力を得たい」(森川 英明 教授) としてセンターに連携協定の締結を提案し、センターが応じました。21日の協議には、信州大学側は下坂学部長、森川教授ら5人が出席し、消防研究センターは、山田常圭所長、渡辺剛英技術研究部長、細川直史地域連携企画担当部長が対応しました。協議は多岐にわたりましたが、“消火”、“救急”、“救助”の3部門にわたって、個人防護服の研究を中心に連携していくことを確認しました。“共同研究”、“研究者の研究交流”、“教育・人材育成の推進”、“研究施設・設備の相互利用”、“情報発信の相互支援”、などを視野に入れており、連携協定書では「これらの事業を円滑に実施するため、必要に応じて両機関の代表者で構成する連携協議会を開催する」と規定しています。平成27年度農学部環境講演会を開催消防庁 消防大学校 消防研究センターと連携協定を締結地域社会への貢献についての取り組み04地域社会への貢献についての取り組み04講演会の様子写真は左から消防研究センター 渡辺部長、細川部長、山田所長、テーブルを挟み、下坂繊維学部長、内川事務長、森川教授。52

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