環境報告書2016|信州大学
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特 集  私は2015年に信州大学大学院理工学系研究科修士課程を修了し、株式会社クボタに入社しました。クボタグループはトラクタやコンバインなどの農業機械、鉄管やポンプ・バルブなどの水インフラ関連製品、上下水処理などの各種環境プラントなど、多種多様な製品・サービスを社会に提供し、食料・水・環境分野の課題解決に貢献する企業としてグローバルに事業を展開しています。 私はクボタの環境管理部に所属し、クボタグループの環境保全活動を推進する業務に携わっています。所属部門の業務は、CO2や廃棄物などの環境負荷削減、環境監査などのリスクマネジメント、環境情報発信、環境教育・啓発に関する業務など多岐にわたりますが、その中で私は環境コミュニケーションの充実に向けた環境報告書の制作などの業務を担当しています。 大学では環境機能工学を専攻し、「環境マネジメントシステム」や「ライフサイクルアセスメント」などの授業で、ISO14001の仕組みや製品のライフサイクルにおける環境への排出物量を評価するLCI分析といった環境についての一般的な知識を得ました。しかし、会社に入って一年が経過し、環境関連の業務を行うことについて親しみやすさを感じた反面、難しさも痛感しています。そのひとつは、海外拠点の現地従業員の方々とのコミュニケーションです。事業のグローバル化に伴い、メールなどを通じて海外拠点と連絡を取る機会も多く、実務を行う上で、海外拠点の方々と円滑なコミュニケーションをとることは必須であり、語学力だけでなく、グローバルな視点や異文化への適応力も求められます。 クボタには新入社員を対象とした海外語学研修制度があり、私もそれに参加し、初めて海外を経験しました。研修では様々な国籍の方とのコミュニケーションを通して食習慣や文化、考え方の違いについて学ぶことができ、世界には様々な文化があることを知りました。これは今後仕事を進める上で、非常に良い経験となりました。また、自己啓発の中でも日々語学の勉強を継続し、海外の方と円滑に接することができるよう、自身の能力の向上に努めています。 大学生の皆さんも、ぜひ学生時代に語学留学や海外旅行など海外を経験してみてください。異国の人たちと交流することによって、異文化に触れ、様々な文化があることを知ってください。皆さんが社会人となったときに、そういった経験や知識が活かされるときがくるでしょう。異文化に触れる重要性環境と生きる人づくり(OB・OGの環境活動)株式会社クボタ 佐藤 良賢さん佐藤 良賢・さとう りょうけん2015年 信州大学大学院     理工学系研究科     環境機能工学専攻 修了2015年 株式会社クボタ入社海外語学学校卒業後、先生との写真17

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