工学部案内2017|信州大学
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現在私は、工学的見地から『食』に関わっています。具体的には、生体触媒、特に発酵や酵素を使った技術を活かしたものづくりを展開しています。食べ物を摂るということから、どのような栄養を摂り、自らの身体をつくり、健やかに保っていくかという視点に『食』への考え方が現在変わりつつあります。そのような中、従来の枠組みを越え、工学が「次の食づくり」に果たす役割は大きくなっています。信州に存在する豊かな食素材に工学技術を加える事で、「長野ブランド郷土食」という新しい食のあり方を提案するとともに、これをきっかけに地域ブランドの形成、地域経済活性化にまで広げていくこと。まだまだ、そのような取り組みは道半ばですが、評判を呼んでいる「信大キノコカレー」、「まるごとリンゴジャム」、「えのきヨーグルト」、「りんごソーセージ」などのような新しい切り口の商品をこれからも開発し続け、広めていきたいと考えています。工学的技術を活かし、新しい食づくりに取り組んでいく。次の食をつくる。新しい視点がある。Yoshihiko Amano物質化学科 教授天野 良彦18EngineersDreams4 5

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