工学部案内2017|信州大学
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液中にあるものを自在に取り出す技術が次の世界をリードする。水は飲み水や食糧面だけでなく、広く資源と関わる大切なものです。水を浄化するということは水の中から様々なものを取り出すことでもあります。石油を、鉱物を、水の中から取り出していく。特に資源の乏しい日本においては、海洋資源に対しどのようにアプローチするかが非常に重要になってくるはずです。そのような中、無機化学の技術を活かし、次世代を革新する吸着材料を生み出す研究に取り組んでいます。その吸着材料にとって重要なのが結晶です。自然界での成長メカニズムを活用し、結晶の育成に取り組んでいます。液中にあるものを自在に取り出し、時にはエネルギーを、時には無機物・金属・有機物を生み出していく技術こそが次世代の世界をリードしていくものとなるはず。日本の技術者として、その先端を切り拓く存在であり続けたいと思っています。世界の水を守る。人々の明日を創る。1 512Katsuya Teshima物質化学科 教授手嶋 勝弥Morinobu Endo特別特任教授遠藤 守信触媒気相法カーボンナノチューブの発見と開発で国際的に著名。水の浄化技術への応用でも重要な役割が期待されている。EngineersDreams

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