工学部研究紹介2017|信州大学
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触媒を利用した化学気相成長法により合成した2層カーボンナノチューブの構造モデルと電子顕微鏡写真写真サイズ高さ4.35cm×幅7.5cm配置位置横11.4cm、縦2.85cm2層カーボンナノチューブ同士を融合させたCNT、2層カーボンナノチューブ内に金属原子を内包したCNT写真サイズ高さ4.35cm×幅7.5cm配置位置横11.4cm、縦8.15cm村松研究室研究から広がる未来卒業後の未来像林教授と共同して研究を進めています。研究対象はカーボンナノチューブ、グラフェン、カーボンナノファイバーをはじめとしたナノカーボン、またはナノカーボンと無機材料を利用したハイブリッド材料です。合成したナノカーボン、またはハイブリッド構造体の物性や機能の解明を目指し、軽量複合体、リチウムイオン二次電池用負極とスーパーキャパシタ用電極用などへ展開を目指します。ナノカーボンは独自構造に起因した物理的、化学的特性が発現することから世界的に注目が浴びています。それらの物性を利用した複合材料やエネルギーデバイス分野への応用研究もなされています。本研究室ではナノカーボンを合成し、物性解明、そしてエネルギー分野への応用を目指した研究を行っております。学生達には、主体的に研究を取り組む能力、問題解決能力、コミュニケーション能力といったことを研究活動を通じて取得に力を入れています。村松寛之助教信州大学大学院後期課程を終了後、日本学術振興会特別研究員(PD)、長岡技術科学大学助教を経て現職。研究分野はナノカーボンの合成、物性検討を中心にエネルギーデバイス、複合材料、への応用研究⾼機能ナノカーボン材料の合成、構造制御、応⽤を研究する2 nm⽔環境・⼟⽊⼯学科研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績社会貢献実績研究キーワード炭素材料・ナノカーボン・2次元ナノ材料・エネルギー貯蔵【先生の学問へのきっかけ】ナノレベル、原子レベルでの材料創成、デバイスへの展開の学術的興味がきっかけです。•気相成長法によるカーボンナノチューブの合成•グラフェンの合成•農業廃材を利用した新規炭素材料の合成•新規ナノカーボン複合体を利用したエネルギーデバイス•科学研究費特別研究員奨励費代表“2層カーボンナノチューブで特異に発生する融合現象に関する研究”(H18~H19)•科学研究費若手研究B代表“ヘテロ化2層カーボンナノチューブの合成と新機能創出に関する研究”(H24~H26)•日本学術振興会2国間交流事業代表“籾殻由来グラフェンを利用した高機能繊維状複合材の創製とエネルギーデバイス応用”(H27~H28)2015-現在炭素材料学会夏季セミナー実行委員会バイオマス由来のグラフェン構造体と構造解析86

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