工学部研究紹介2017|信州大学
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⼭崎研究室研究から広がる未来卒業後の未来像山崎研究室では、コンピュータで人間が行うような画像の判定や解析を行うことを研究しています。応用の一つとして、ハードディスクなどコンピュータデバイスの製造過程における不良品検出・認識処理の研究を行なっています。現在は人間のほうが正確に判断できるので、製造過程の多くの段階で人間が関わっています。コンピュータで画像の判定を行う際には人間が判断するときに利用する画像の特徴を数学的に表現することでコンピュータでも同様の判断を行うことが考えられます。画像処理を扱うための数学としては集合論、格子理論、位相幾何学、確率論などを基礎にした幾何的構造の解析や処理を行う数学数理形態学という分野の研究になります。数理形態学の応用研究を通して、省力化、製造産業技術の高度化、高品質化、に参加し、世界一を誇る日本の物づくりの維持、活性化に貢献していきます。人件費の高騰や労働力不足に対応して行くためには自動化、ロボット化は必須であり、数理形態学の応用はその中で重要です。論理的思考能力、数理的思考能力を身につけたうえでシステムが理解できる卒業生はどんな職場・環境でも問題を解決できます。さらにそのような人は人を動かせる人物となっています。山﨑浩助教1997年より同大学助教。形式化数学記述言語とそれを用いた画像処理手法検証の研究に従事。主に数学基礎一般の形式化と検証・ライブラリ編纂画像処理eラーニング機械学習に取り組む。コンピュータが画像を覚え認識する電⼦情報システム⼯学科研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績社会貢献実績研究キーワード形式化数学・画像処理・eラーニング・機械学習【先生の学問へのきっかけ】コンピュータや数学には興味がありましたが、学問として意識して続けているのは大学で出会った先生や仲間との出会いが大きいです。•画像処理による判定•インターネットによる学習支援•学習用コンテンツの作成•機械学習による自動評価・判定•画像処理による欠陥判別(民間企業との共同研究)•インターネット学習教材の開発(民間企業・他大学との共同研究)•音楽配信システムの構築(民間企業との共同研究)学習(特徴の形式化)円楕円三角線分円?線分?三角?線分?判定71

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