工学部研究紹介2017|信州大学
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研究から広がる未来卒業後の未来像INRIAとの学術交流協定締結(右から二人目:INRIA総所長、左端:仏研究グループ代表MarcSchoenauer博士、左から三人目:田中教授)⽥中研究室田中研究室では、画像処理、画像符号化、画像分類など画像データに関連する技術、ドローン等で取得した3次元データの処理・解析技術、マルチメディアに対するデータハイディング技術、人間の視機能の解明、生物の遺伝と進化の過程を計算アルゴリズムとして具現した進化計算とこれを用いた多目的最適化技術、イノベーション創出のための実世界応用など、様々な情報処理技術の研究を行っています。海外の研究チームとの連携による国際共同研究、研究所や企業との共同研究を積極的に行っており、研究室には外国人研究者や留学生が多数在籍しています。進化計算を用いて複数の目的関数を含む最適化問題を解法する『多目的進化型アルゴリズム』の研究は、フランスの国立情報学自動制御研究所(INRIA)、リール第一大学、リトラルコートドバール大学、メキシコのCINVESTAV、スロベニアのジョセフ・ステファン研究所、スペインのマラガ大学などの研究チームと、『画像処理』や『データハイディング』の研究はマレーシアのマラヤ大学などの研究チームなどと連携して研究を推進しており、研究を通して研究者や学生の交流が活発に行われています。研究室の卒業生・修了生は、電気、電力、通信、情報処理、機械、電子デバイス、医療システムなどの幅広い分野のメーカーに就職し、主にエンジニアとして研究開発に携わり、活躍しています。内外の大学で教員として教育研究に携わっている人材もいます。田中清教授1995年から信州大学工学部で勤務。2015年から副学長(国際交流担当)、グローバル教育推進センター長を務める。国際社会で広く活躍できる人材育成を目的に、グローバル教育と国際共同研究の推進に力を入れている。『画像処理』、『3次元データ処理』から『進化計算による多⽬的最適化』の研究進化計算による大規模・多数目的最適化問題解法のイメージ=複雑化したシステムの管理・運用における最適オプションを導き出す電⼦情報システム⼯学科研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績社会貢献実績研究キーワード画像処理・画像符号化・画像分類、3次元データの処理・解析、データハイディング、⾊覚・視機能、進化計算、多⽬的最適化と実世界応⽤【先生の学問へのきっかけ】大学2年生のときに教わったプログラミングに興味を持ち、4年生の卒業研究では画像処理を用いた初歩的な計測アルゴリズムを開発する。その後、大学院に進学する機会を得て、画像に情報を埋め込むデータハイディングの研究にのめり込み、研究者としての道を歩む契機となった。•画像処理・画像符号化アルゴリズム•画像解析・画像分類のためのディープラーニングアルゴリズム•3次元点群データの処理・解析アルゴリズム•マルチメディアに対するデータハイディングアルゴリズム•色覚シミュレータ、色視力検査装置•進化計算を用いた多目的最適化アルゴリズム、各種応用技術•頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム『イノベーション創出を加速させる進化型解探索フレームワークのグローバル研究』(国際共同研究)•マルチメディアのデータハイディングに関する研究(国際共同研究)•極細径ファイバースコープイメージングシステムの研究開発(民間企業との共同研究)•動画像系列の高解像度化・高画質化に関する研究(公的研究機関との共同研究)•データハイディングを用いたコンテンツセキュリティに関する研究(民間企業との共同研究)•色覚シミュレータ及び色視力検査装置の研究開発(医療機関との共同研究)•進化計算を用いた多目的最適化による設計変数最適化に関する研究(民間企業との共同研究)•次世代ものづくりのための多目的設計探査手法に関する研究(国立研究所との共同研究)画像電子学会理事・編集委員長進化計算学会理事日本学術振興会特別研究員等審査会専門員及び国際事業委員会書面審査員総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)専門評価委員独立行政法人科学技術振興機構研究成果最適展開支援事業専門委員等上段:頭脳循環プロジェクトの国際共同研究チームと研究課題下段:メンバーが軽井沢に集結して行われた夏季集中セミナー43

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