工学部研究紹介2017|信州大学
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住宅設計の際に制作したコンセプトモデル。家具として使用することもできる、スケール横断的なオブジェクトになっている。サイズW7.5cm×H4.35cm配置位置横11cm、縦2.5cm『コンフォルト』(2011.2)に寄稿した白井晟一展レビュー記事。習書の取り組みについても触れた。⽻藤研究室研究から広がる未来卒業後の未来像建築学科空間創造の現場において、作者が何を考え、どんなことに影響を受け、それがいかに制作物に反映されたのか、多様な事例が存在します。例えば、1950年代の伝統論争で注目された建築家白井晟一は、晩年、一日の半分を書の手習いに費やし、それが建築の設計にも影響したといいます。自由な発想、独自の視点が、空間デザインの意味やあり方を発展させます。建築設計事務所やデザイン事務所など、空間デザインに関わる分野での活躍を期待しています。建築や家具など人間の生活空間に関わるデザインについて、理論と実践の両面から取り組んでいます。前者では、特に昭和期建築家が展開した伝統論などの言説と建築設計を中心とした制作活動の関連について研究し、後者では、住宅設計や家具デザインの実践、設計競技(コンペ)への参加を通じて、空間デザインの新たな可能性を模索しています。羽藤広輔助教東京藝術大学建築科卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修了、安藤忠雄建築研究所、東京藝術大学建築科助教を経て、2015年より現職。博士(人間・環境学)、一級建築士。空間デザインの理論と実践研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績社会貢献実績研究キーワード建築意匠・伝統論争・⽩井晟⼀・建築設計・家具デザイン【先生の学問へのきっかけ】小さい頃から絵を描くことが好きだったので、大学ではそれを生かせる建築学科に進みたいと考えました。大学の設計課題では、図面やパースを描いたり、模型を作ったりと、学問というよりは、ものづくりを楽しいんでいたように思います。•1950年代伝統論争に関する研究•建築家・白井晟一に関する研究•近現代建築家の言説と作品に関する研究•住空間のデザイン•屋内外に設置する家具のデザイン•「書と建築建築家白井晟一の事例を中心に」(科研費挑戦的萌芽)•東京アートミーティング(第2回)建築、アートがつくりだす新しい環境東京藝大「建築、アートがつくりだす新しい環境」WEEKS(東京都との共同事業)•取手サイクリングアートプロジェクト(茨城県との共同事業)•「風景と光景の映像表象の技術を学ぼう」(文化庁芸術団体人材育成支援事業)2010DOCOMOMOISCTechnologySeminarinTokyo実行委員取手駅北土地利用構想再立案策定委員123

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