工学部研究紹介2017|信州大学
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設計競技参加作品、屋外展示作品を設計し作成まで行う。軽くてやわらかな素材を格子状の組み、東屋のような休憩空間を提案駅前広場に面した公園の設計プロジェクト。平坦な地に、様々なイベントや出来事を誘発するランドスケープを提案寺内研究室研究から広がる未来卒業後の未来像建築学科寺内研究室では、様々な市町村と協同して、デザイン活動を展開しています。こうした活動のなかには、調査の段階から地元の方々とのワークショップを経て、具体的な設計提案に至るという息の長いプロジェクトもあります。また、設計競技は与えられた時間のなかでベストな提案を出さなければならない短期決戦です。研究室はひとつのチームです。学生と教員が一体となってよりよい案を模索し、どのように伝えるべきか、プレゼンテーションについても探求しています。建築設計事務所や建設会社、ハウスメーカーなど設計や施工部門に卒業生を多く輩出しています。また、公官庁やコンサルといった公共施設の企画や運営に携わったり、編集デザインや内装設計にすすむ卒業生もいます。デザイナーとして幅広いジャンルで活躍してくれることを願っています。寺内研究室では、建築設計、デザインサーベイなど「デザイン」をキーワードに活動しています。また、こうした活動の理論的根拠を求めて、建築や都市空間を対象に意匠論および空間構成論として研究を進めています。建物だけでなく公園やまちなみといった、私たちをとりまく環境全てに興味をもち、特徴を理解することから、デザインは始まります。設計競技や、住宅の設計、まちづくりなど、様々なプロジェクトを通して、地域のみなさんに愛されるデザインを提案しています。寺内美紀子准教授東京工業大学助手、茨城大学准教授を経て2012年より現職専門分野は、建築設計、建築意匠であり、住宅からまちづくりまで様々な対象でデザイン活動を展開。設計だけでなく、建築や都市空間の空間構成に関する研究も行う。建築から都市空間へ、デザインの可能性を広げる研究シーズ共同研究・外部資⾦獲得実績社会貢献実績研究キーワード建築設計・建築意匠・デザイン・空間構成・都市空間・まちづくり【先生の学問へのきっかけ】子どもの頃から、絵や工作が好きで「手をつかう」仕事に就きたいと思っていました。高校の学園祭で舞台装置を作ったとき、受験先として「建築学科」を意識しましたが、友達の応募書類が余ってたのをもらって受験したくらいで、大学に入学した当初は深く考えていませんでした。なんとなくそのまま進み、大学院進学時に建築意匠の研究室に進んで、様々なプロジェクトに関わるうちに建築設計の世界に入る覚悟ができたように思います。あの濃密な研究室の生活、先生や先輩・同輩からの刺激がなければ、今の自分はありません。•コンバージョン建築の用途変更と空間構成の関係•都市空間におけるオープンスペースのネットワーク•土木構築物を含んだ都市の風景/空間構成•街並みと住宅のデザインの関係•市民ワークショップの企画•設計コンペティション参加•中心市街地から中山間地域まで含めた“まち”の再生•建物履歴を使ったテーラーメードカルテの構築と中山間地域の空き家解消プロセスの構築(科研費挑戦的萌芽(代表))•被災地における観光復興を核にした持続的地域社会モデル構築に関する研究(科研費挑戦的萌芽(分担))•解体から再生までのプロセス公開による空き家再生デザイン手法の開発—善光寺門前空き家群ツアーデザインプロジェクト—(信大COC研究教育補助)•長野県木祖村藪原地区における建物履歴を利用した空き家改修デザインプロセスの研究(信大COC研究教育補助)•源流の里木祖村景観計画(長野県木祖村から業務委託)高校生への模擬授業(LED活動)日本建築学会論文集査読委員詳しくはtera-lab.comをご覧ください117

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