農学部案内2016-2017|信州大学
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●現在取り組んでいる研究テーマは?木材利用学研究室に所属し、ユリノキ由来のカリウムイオン膜輸送体(チャネル)をコードする遺伝子の解析をテーマとして研究をしています。●将来の夢は?樹木の成長や環境適応の仕組みについての理解を深め、林業に携わる仕事に就きたいと考えています。●農学部の雰囲気を一言で表すと?四季折々の自然を身近に感じながら、みんな伸び伸びした雰囲気で学業に励んでいます。●後輩へのメッセージをお願いします。豊かな自然に囲まれた伊那キャンパスでの生活は、他ではなかなか体験できない充実した時間になると思います。また、豊かな人間性を育てるにも良いフィールドであると感じるので、みなさんも是非体感してみてください。造林学研究室では、森林の持つ諸機能を適切に発揮させ、生態系サービス(=自然の恵み)を享受することを目的に、樹木の挙動や森林の動態を、立地条件との関係から長期的に調べています。森林生態系を理解する研究や、森林生態系を制御する技術開発を通じて、循環型社会の創出に寄与できます。研究紹介土砂の生産や流出が活発な我が国では、斜面崩壊や土石流などの土砂災害が毎年のように発生しています。流域保全学研究室では、どこでどのように土砂が生産されて流出するのか、降水がどのように浸透し、斜面の安定にどんな影響を与えるのかを明らかにするために、フィールド調査を中心とした研究を行っています。造園学・景観計画学研究室では、国内外の総合的な環境デザインの成功モデルの計画論的な調査研究を行うとともに、その日本における地域再生計画や、公園緑地計画への応用について実践的な調査研究を行っています。ランドスケープ・デザインは近代造園学とも呼ばれ、環境の保護と開発の両立を実現する分野です。16木材利用学研究室では、樹幹中に木材を形成するという樹木特有の仕組みの解明や、植物にとって最も重要なイオンであるカリウムイオンを細胞内外に輸送する膜タンパク質(膜輸送体)をコードする遺伝子の解析を主なテーマとして、樹木の生命活動の仕組みや生命活動により生み出される木材の性質について細胞・遺伝子レベルで研究を行っています。学生Voice森林・環境共生学コース旧 森林科学科弦間 春華さん 4年生

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