農学部案内2016-2017|信州大学
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●現在取り組んでいる研究テーマは?サリチル酸という、植物自身が作り、病気と闘う力を誘導することが出来る化合物を利用した病害防除方法について研究しています。●将来の夢は?海外でも活躍出来るような研究者になることです。作物の病気の研究に取り組み、世界の食料問題の解決に貢献したいです。●農学部の雰囲気を一言で表すと?やさしく温かい雰囲気です。先生や職員の方、先輩方もとても親切で、楽しい学生生活を送ることが出来ます。●後輩へのメッセージをお願いします。豊かな自然環境に恵まれている伊那キャンパスでしかできない、様々な貴重な体験が出来るだけではなく、実習や実験を通して自分のやりたいことを見つけ、それに集中できる環境も整っています。みなさんにも信州大学農学部で充実した学生生活を送ってほしいと思います。果樹園芸学研究室では、ナシやリンゴの新品種を効率的に育成するため、DNAマーカーを利用した育種法の開発や研究を行っています。リンゴでは横枝が出にくく作業の省力化に繋がるカラムナー形質や赤果肉形質を導入した新品種の育成、ナシでは複数の病害に抵抗性を持つ新品種の育成を行っています。研究紹介作物学研究室では、イネ・ソバ・ダイズなどの作物の生産性、品質やストレス耐性を高めるため、携帯型光合成測定装置(1)での光合成測定、土壌養分の分析、電子顕微鏡による組織観察(2)などを行っています。雑草学研究室では、外来植物の地理的・空間分布の解明に関わる研究に取り組んでいます。雑草の分布状況を簡易に把握する方法を確立し、早期に発見、対策することで、農業生産や生態系への影響を軽減させることができます。14戦後日本の世帯はどんどん小型化してきています。この世帯の小型化は,実は食料自給率の減少にも大きくかかわっています。なぜ日本の食料自給率は低下し続けてきたのか、その上で、今後の国内農業はどうあるべきなのか。農業経済学研究室では、社会統計データや経済学的手法を駆使して現実をリアルに捉え、政策提言による食料・農業問題の解決を目指しています。学生Voice植物資源科学コース旧 食料生産科学科今野 沙弥香さん 4年生

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