農学部研究紹介2016|信州大学
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⼭岳科学研究所Institute of Mountain Science[IMS]39山岳科学研究所は日本の中央に位置し、日本アルプスと豊かな自然環境に恵まれた地の利を活かし、中部山岳における豊かな自然環境の保全と、気候、生態系、地殻変動の予測、防災や持続的な資源管理のための観測と研究を行うことを設置目的とします。研究所のグローバルで先鋭的な研究領域は、"分野間融合とモデリング、面的な広がりを持つ先鋭的なセンシング技術"とし、世界的な海外の研究機関とも連携・共同研究を行い、国際研究拠点を目指します。研究所は4部門・1連携室から成り、農学部本部の他に上高地ステーション、乗鞍ステーション、諏訪の山地水環境教育研究センターを管理しています。【研究所の目標】●日本における山岳科学の確立●大学間連携の中部山岳アカデミアの構築と世界の山岳科学との連携●環境変動・防減災・生物多様性の対応と解明●分野間融合とモデリング、面的な広がりを持つ先鋭的なセンシング技術による国際研究拠点研究所の詳細は、下記HPをご覧ください。http://www.shinshu-u.ac.jp/institution/ims/日本アルプスやヒマラヤ山脈を対象に、山地及び山岳環境の成立-変遷-消滅プロセスを正確に把握し、その理解に基づいた環境保全と防災のための方策を国内外に提案していきます。地形地質・防災研究部門国際山岳連携研究室中部山岳における観測と研究を核としつつ、アジアや地球規模での山岳における観測との比較や共同研究を進める事で、国際的山岳研究拠点の役割を果たすとともに国際的研究ネットワークの構築を図ります。温暖化現象が地域空間スケールの環境変動に及ぼす影響を解明・予測し、温暖化適応・緩和策や防災対策を提言します。山地水域での水生生物等の分布やその生態系構造の解析を行い、山地水域での環境変動対する生物相の応答を明らかにします。大気水環境・水生生態系研究部門寒冷・高山環境に生息する野生生物の長期にわたる生態研究と、グローバルな気候変動や自然環境の変化による、陸上の野生生物の個体群動態の把握と将来の予測を行い発信します。森林の持続的な資源利用と資源植物の把握、三次元計測のセンシング技術の開発、気候変動に伴う森林への影響評価と森林生態、森林のLCAと木質バイオマス、建築史(山岳)、森林管理のためのリスク評価に取り組みます。森林資源研究部門陸上生態系研究部門

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