理工系学部研究紹介2016|信州大学
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設計競技参加作品、屋外展示作品を設計し作成まで行う。軽くてやわらかな素材を格子状の組み、東屋のような休憩空間を提案駅前広場に面した公園の設計プロジェクト。平坦な地に、様々なイベントや出来事を誘発するランドスケープを提案寺内研究室建築学科寺内美紀子准教授東京工業大学助手、茨城大学准教授を経て2012年より現職。専門分野は、建築設計、建築意匠であり、住宅からまちづくりまで様々な対象でデザイン活動を展開。設計だけでなく、建築や都市空間の空間構成に関する研究も行う。建築から都市空間へ、デザインの可能性を広げる寺内研究室では、様々な市町村と協同して、デザイン活動を展開しています。こうした活動のなかには、調査の段階から地元の方々とのワークショップを経て、具体的な設計提案に至るという息の長いプロジェクトもあります。また、設計競技は与えられた時間のなかでベストな提案を出さなければならない短期決戦です。研究室はひとつのチームです。学生と教員が一体となってよりよい案を模索し、どのように伝えるべきか、プレゼンテーションについても探求しています。建築設計事務所や建設会社、ハウスメーカーなど設計や施工部門に卒業生を多く輩出しています。また、公官庁やコンサルといった公共施設の企画や運営に携わったり、編集デザインや内装設計にすすむ卒業生もいます。デザイナーとして幅広いジャンルで活躍してほしいそうです。寺内研究室では、建築設計、デザインサーベイなど「デザイン」をキーワードに活動しています。また、こうした活動の理論的根拠を求めて、建築や都市空間を対象に意匠論および空間構成論として研究を進めています。建物だけでなく公園やまちなみといった、私たちをとりまく環境全てに興味をもち、特徴を理解することから、デザインは始まります。設計競技や、住宅の設計、まちづくりなど、様々なプロジェクトを通して、地域のみなさんに愛されるデザインを提案しています。研究から広がる未来卒業後の未来像未来Future⼯学部米倉真一助教米国国立衛生研究所、東京都神経科学総合研究所を経て2010年1月より現職。研究分野は動物生理学。特に乳腺、筋肉組織発達の分子機構や健康長寿を支える食資源に関心がある。骨格筋、脂肪、乳腺の培養細胞で得られる形質は、生体内で起きる現象を反映している。図右は骨格筋分化過程にある細胞。(写真一枚or複数枚組み合わせ)マウス、キイロショウジョウバエなどの生体モデルが、乳腺発達機構や神経変性のメカニズムを探索するために役立てられている。分⼦・細胞の世界から⾷と健康⻑寿の未来を切り拓くOHHOOOHOHOHOHOHHOOOHOHOHprodelphinidinB3ACB活性あり分化0日目分化4日目培養動物細胞を用いた研究乳腺神経⽶倉研究室研究から広がる未来卒業後の未来像バイオメディカル研究所農学部未来Future動物生理学研究室では、普段私たちが口にしている「食」の付加価値を高める研究を行っています。アルツハイマー病など難病疾患に対しては、医学的治療だけでなく予防的アプローチも重要であると考えられます。神経変性疾患モデルを使った研究では、食資源の持つ疾患予防機能を見出すことが期待されます。また、乳や食肉の安定的供給には、生体内現象やストレスの解明が新たな飼料技術・飼養方法の提案に不可欠です。このように産業の入り口に立ち、今まで不可能だったことを解決する糸口が探索されています。動物の体をつくる様々な組織は、独自の発達機構や恒常性維持システムを持っています。神経はどのようにして情報を伝達するのか?筋繊維はどのように発達するのか?生命現象に対する多数の問いが、今日まで生体内に対する理解を深めてきました。そして、多数の生理学的知見が再生医療や疾患治療、畜産業の応用に役立てられています。動物生理学研究室では生命現象の分子機構に着目し、組織構成単位の細胞から実験動物まで幅広い観点から研究を行っています。機能性食資源の探索や、乳腺・筋肉などの分子基盤解明が未来の食を創造します。日々の実験を通して、データの見方や考え方、考察力などの論理的思考力が養われます。また、プレゼンテーションの習得にも重点を置き、説明能力に優れた人材が輩出されています。卒業生は主に、食品会社などで活躍しています。8

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