PLANthefirst成果報告書(2011-2013_2013-2015)信州大学
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03学長総括 PLAN“the FIRST”(the Forest of Intellectual Resources for Sustainable Tomorrow)は、学長による「基本的な行動指針」と、それを実現するための各理事・副学長による「具体的な手法(Specific Method)」によって構成されています。2011年にPLAN“the FIRST”『2011-2013』を策定・実施し、2013年には、その成果を踏まえた『2013-2015』を策定、更なる進展を目指し取組んでまいりました。  本ページではPLAN“the FIRST”の成果を「基本的な行動指針」に沿って振り返り、全期間の学長総括とさせていただきます。1. 信州「知の森」のさらなる深化と豊かさづくり 平成26年4月に、教員組織である『学術研究院』を設置しました。全教員が学術研究院に籍を置いた上で「教育」「研究」「診療」等の業務を担当することによって、学部横断型の教育を実現し、研究の高度化や時代の要請にスピーディに対応できるようになりました。学術研究院会議によって、大学全体を見通した透明性の高い人事が行えるようになった点も、非常に大きな成果と捉えています。 また、『信州大学校友会』や『信州大学知の森基金』の設置により、卒業生や多くの方々との絆を深めることができ、多くのご支援をいただきました。2. 人と自然を愛する心豊かな学生 共通教育においては、人間力の醸成を図るため、大学生基礎力ゼミや環境・地域を題材とした教育の充実に取り組みました。学部・大学院教育では、平成27年度の『理学部・農学部改組』、平成28年度の『経法学部、教職大学院、総合理工学研究科の設置、工学部・繊維学部の改組』等、各分野の強み・特色を活かすための改革が進行しています。大学院では『博士課程リーディングプログラム』にも採択され、日本を牽引するグローバルリーダーを養成しています。また本学の国際化を推進するため、平成27年4月に『グローバル教育推進センター』を設置しました。 1年次生の論理能力と表現能力を高める大学生基礎力ゼミの開講数・受講者数も年々増え、また海外経験を持つ学生数も順調に増加しています。さらに、上場企業の人事担当者によるランキング※で、本学が「独創性」一位の評価を獲得するといった結果も出ており、優しさと逞しさを兼ね備えた魅力ある信大生が確実に育っていると感じています。 ※日経HR「本当の“就業力”が育つ大学ランキング」(2014年6月)3. 人間性と意欲に富む卓越した教員 平成26年3月に『先鋭領域融合研究群』を設置し、本学の得意分野の研究を重点的に支援しています。既存組織を越え、大学、企業、海外から研究者が結集することにより、研究力の向上と、国際舞台で活躍する次世代研究者の育成を行っています。平成27年度には文部科学省の特別経費(国立大学機能強化分)に採択され、平成26年度実績に対する外部評価においても委員から大きな期待が寄せられました。 この他にも、FD研修やサバティカル制度、年俸制導入や女性研究者の支援など、様々な制度改革と実施により、教員の成長・能力発揮を支援することができました。4. 豊かな経験と専門性を併せ持つ職員 『能力・行動評価』、『目標管理(信大FOCUS)』等の人事制度の見直し・充実によって、職員が自ら成長し活躍できる仕組みを整えました。また、ワークライフバランスの向上を図る取り組みを進めた結果、平成27年4月に次世代育成対策推進法の基準適合認定を受けました。 研究活動の活性化と研究開発のマネジメントを行う専門人材として、URA(University Research Administrator)の育成を進めており、その結果『地域資源等を活用した産学連携による国際科学イノベーション拠点整備事業』、『革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)』に採択されるなど、職員と教員が協働した取り組みが大きな成果につながりました。PLAN“the FIRST”2011-2013PLAN“the FIRST”2013-2015信州「知の森」づくり基本的な行動指針2015年の信州大学各理事・副学長の“specic method”持続可能な明日第2期中期目標・中期計画期間(2010~2015年)第3期成果具体化具体化信州大学の未来更なる発展改革の完成

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