PLANthefirst成果報告書(2011-2013_2013-2015)信州大学
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29信州「知の森」づくりPLAN“the FIRST”2013-2015“specific method”特命戦略〈グローバル拠点〉担当HAMADA Kunihiro濱田 州博 信州大学が強みとする5つの分野(カーボン科学、環境・エネルギー材料科学、ファイバー工学、山岳科学、バイオメディカル)で研究の先鋭化を図り、教育に反映させる「先鋭領域融合研究群」を設置し、信州大学を牽引する教育研究活動が進んでいます。国立大学の機能強化を推進する改革構想に選定され、特別招へい教員として参画する外国人卓越研究者と連携しながら国際教育研究拠点を目指すとともに高度研究力と国際的実践力を有する理工系グローバル人材の育成を進めていきます。卓越研究者の招へいMethod 1実績を踏まえた研究の先鋭化 これまでの実績をもとに配置した専任教員を中心に、研究のレベルアップを図り、先鋭化していきます。また、次世代の目玉となる研究領域についてもそのシーズを育成します。Method 2ネットワーク構築による世界的拠点形成 それぞれの研究領域と関係する海外の大学・研究機関に属する研究者と連携してネットワークを構築し、世界的拠点を目指します。Method 3外国人卓越研究者の招へい ダブルアポイント制など制度を整備した上で海外の大学・研究機関で活躍する卓越研究者を招へいし、研究群の研究レベルを各研究領域でトップレベルに引き上げます。副学長11 信州大学の特色ある研究領域である5つの研究所、すなわち、カーボン科学研究所、環境・エネルギー材料科学研究所、国際ファイバー工学研究所、山岳科学研究所、バイオメディカル研究所が平成26年3月1日に発足しました。それぞれの研究所に、専任教員、併任教員、協力教員を配置し、研究のレベルアップや先鋭化ができる環境を整え、次世代の目玉となる研究シーズの育成に努めています。また、それぞれの研究所が独自に推進する研究だけではなく、複数の研究所が関与する融合研究に取り組んでいます。自己評価S 先鋭領域融合研究群として学術提携の基本方針を決定しました。研究所間の学術提携だけでなく、先鋭領域融合研究群と海外研究機関等との学術提携も基本方針に組み込み、複数の研究所が関与できるようにしました。先鋭領域融合研究群としては、国立フィンランド測地研究所、中国:清華大学ナノ・マイクロメカニクスセンター、韓国:全南大学アラン・マクダイアミッドエネルギー研究所、韓国科学技術研究院全北分院複合素材研究所との学術協定を締結しました。また、山岳科学研究所、バイオメディカル研究所では、海外から研究者を招き、国際シンポジウムを開催しました。自己評価S 特別招へい教授に関する規程を定め、各研究所で順次特別招へい教授を招へいしています。各研究所で特別招へい教授を選定したあと、先鋭領域融合研究群運営委員会で審議し、学術研究院会議で決定後、教育研究評議会に報告し、招へい手続きを順次行っています。また、規程を一部改訂し、「雇用」に加え、「委嘱」も可能としました。委嘱の場合の謝金等についても目安を決定しました。これにより、1年間の内通算で3ヶ月以上滞在する特別招へい教授及び短期特別招へい教授の両方に関して招へいできる体制を整えました。自己評価A【Method1】 先鋭領域融合研究群における各研究所の研究カーボン科学研究所カーボンの基礎科学と応用に関する世界トップレベルの研究機関へ(図:カーボンナノチューブを用いた超軽量電線)環境・エネルギー材料科学研究所環境・エネルギー材料研究に新次元のソリューションを提案(図:燃料電池自動車等に用いる固体高分子形燃料電池の概念図)国際ファイバー工学研究所繊維をイノベーションし続ける世界水準の研究(図:絹の精練時に廃棄物とされてきたセリシンを利用したナノファイバー)本学ホームページに各研究所の取り組みをまとめたデジタルパンフレットを掲載しています。⇒http://www.shinshu-u.ac.jp/guidance/publication/index.html山岳科学研究所日本およびアジア・地球規模での山岳科学の研究(図:ネパール国トリプバン大学とのヒマラヤでの共同研究)バイオメディカル研究所独自の生命科学・医学研究から超高齢化社会を牽引し、持続的な発展を目指す(図:再手術を不要にする耐久性の高いCNT複合人工関節)【特命戦略(グローバル拠点)に関する目標】5つの研究所からなる先鋭領域融合研究群の発足

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