PLANthefirst成果報告書(2011-2013_2013-2015)信州大学
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17信州「知の森」づくりPLAN“the FIRST”2013-2015“specific method”病院/保健管理担当医学部附属病院HONGO Kazuhiro本郷 一博 近未来医療の推進、地域医療体制の強化・質の向上、そして人間性豊かな医療人を育成し、更には学生及び教職員の健康を守ることを計画して取り組んできました。全ての計画は達成されたと判断しており、特にMethod1では、世界に先駆けた先進的な臨床研究を行っており、Method 3では、ドクターヘリを積極的に出動させ、救命率の向上、後遺症の軽減に寄与しています。また、Method 7では、研修医の自主性を尊重した全国屈指の充実した臨床研修プログラムを構築し、マッチ者の増加を図りました。Method 1近未来医療の臨床研究を推進 近未来医療推進センターを中心にがん医療、再生医療、生活習慣病の予防などの近未来医療の臨床研究を推進し、その成果を世界に発信します。Method 2教育・ 研究・診療のプロジェクトの推進 臨床研究により継続的に質の高い医療を支えるため、若手研究者による教育・研究・診療のプロジェクトを推進します。Method 3広く救急医療を提供 ドクターヘリの一層効率的な運用を図り、広く救急医療を提供し救命率の向上を目指します。Method 4良質で効率的な医療を提供 病病連携や病診連携による良質で効率的な医療を提供するため、電子カルテを活用した県内医療機関のネットワーク化を推進します。Method 5がん診療の充実 長野県がん診療連携拠点病院として、がん診療の充実と提供を一層推進するため、信州がんセンターの機能強化を図り、集学的かつ臓器横断的な診療体制を構築します。理事副学長医学部附属病院長05 信州がんセンターは、がん専門医の育成を担い(専門医取得5名)、診療科横断的な診断と治療を推進するため、症例検討会の定期開催(月1回)に取り組む一方、緩和領域に詳しい医師を迎え、診療実績の向上に努めました。また、長野県がん診療連携拠点病院として、県内のがん拠点病院、行政、医師会との連携協力を積極的に行っています。自己評価S 先進医療のがん治療法である樹状細胞療法を推進するとともに、平成25年度から、世界初となる脂肪組織由来幹細胞を用いた血管再生治療の開発を進め、平成25年度に第1例目となる末梢動脈疾患に対する血管再生治療を開始し、平成26年度は3例実施するなど、高度先進医療の承認に向けた準備を進めています。 また、遺伝医学診療研究の診療科横断的展開も検討しています。自己評価S 院内の教育・研究・診療推進プロジェクトの研究費を支援するため、研究費を予算化し、若手研究者に重点を置き院内公募を実施、各種選考を経て研究費の配分を行っています。また、平成26年度採択分から英文論文の発表を義務化するとともに、研究期間終了後は研究の成果を取りまとめ、学内外へ公表を行っていくことを決定しました。自己評価A 平成23年10月に運航を開始した信州ドクターヘリ松本は、平成23年度175件、平成24年度460件、平成25年度544件、平成26年度483件の出動実績があり、県内唯一の高度救命救急センターを持つ病院として、地域の救命救急体制の強化・充実に貢献するとともに、救命率の向上、後遺症の軽減に寄与しています。自己評価S 全国初の大学病院を中心とした長野県全域の医療連携ネットワーク(信州メディカルネット)を構築し、診療情報提供病院は18病院、カルテ情報の提供実績は累計2,100件を超えました。また、長野県地域医療再生計画(信州メディカルネット構築事業)や市町村独自の関連補助事業により参照施設の整備が進められた結果、18病院、123診療所が参照施設となりました。自己評価S【病院に関する目標】臨床研究の推進地域医療体制の強化・質の向上

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