環境報告書2015|信州大学
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 医学部附属病院においては他の部局と異なり、医療廃棄物(感染性廃棄物)が排出されます。厳重な管理が必要であるこれら医療廃棄物は、法令等の基準を順守し、規定及び管理組織を整備しています。各部署においては医療廃棄物が安全に排出され、一般の廃棄物と混ざらないように廃棄手順を徹底し、衛生管理及び危険防止に留意しています。 たとえば医療廃棄物のうち注射針等の鋭利なものは専用の密閉容器へ、ガーゼ・包帯等の感染性廃棄物は専用のポリ袋で排出しています。 薬品管理(IASO)システムとは信州大学で全学共通して導入されている化学薬品(及び高圧ガス)の使用量や在庫量などを管理するために開発されたシステムです。 教育研究上または職務上必要とする化学物質について、法律を順守し、化学物質等に関する作業環境管理、化学物質等の環境への排出の抑制、消防法危険物の保有量等を把握し適正な管理を行うため、また、化学物質等による事故の防止及び安全教育訓練を行う他、迅速な対応や効率的な運用を行うため,IASOシステムを導入しました。 システムは2つの機能に分かれています。個々の薬品の取り扱い(登録・使用・後処理)のためのe-webと、在庫薬品の検索・集計等のためのData Managerです。化学物質及び高圧ガス等を取り扱う全学関連部局等の全構成員(教職員・学生及び信州大学において研究活動に従事する者)はIASO システムよって全ての化学物質を適性に管理することが義務付けられています。 信州大学では、平成15年5月に施行された「健康増進法」を受けて、大学での喫煙の問題を学生教育のみならず、大学の理念に関わる問題として捉え、平成16年4月には、「信州大学の禁煙ポリシーと行動計画」を策定し、「タバコのないキャンパスを目指す信州大学の取り組み」を提唱・実施してきました。 「信州大学の禁煙ポリシーと行動計画」が策定されてから、社会では、路上喫煙の制限や禁煙タクシーの普及、医療機関における禁煙外来の設置など、禁煙化の動きが加速しています。さらに、学校をはじめとする多数の者が利用する施設を管理する者に対し、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずる努力義務を課した健康増進法第25条の規定に関し、平成22年2月25日付けの厚生労働省健康局長通知においては、「全面禁煙は受動喫煙防止に極めて有効であると考えられているため、受動喫煙防止対策の基本的な方向性として、多数の者が利用する公共的な空間については、原則として全面禁煙であるべきである」との考えが示されています。 こうした状況を踏まえ、非喫煙者の健康を守るための受動喫煙の解消を最重要課題としつつも、なお分煙の徹底についても具体的な実施行動の内容と位置づけた「信州大学の禁煙ポリシーと行動計画」の考えを一歩押し進め、喫煙による健康障害、健康被害の重要性を強く認識し、2016年4月1日から大学構内全面禁煙を目指すことを新たな方針として「タバコのないキャンパスを目指す信州大学の方針」を定めることとしました。化学物質と廃棄物の適正管理感染性廃棄物が入った専用のポリ袋と密閉容器IASOシステムについて本学禁煙について感染性廃棄物の管理IASO R6バーコードリーダーIASO持ち出し処理IASO薬品計量環境への取組み022-4 化学物質と廃棄物の適正管理44

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