信州大学案内2015
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Introduction Faculty of Agriculture農を基盤とした生命科学系 高度専門職業人の養成ポストゲノムの時代にふさわしい人材を養成するため、農学部は平成27年4月より、これまでの3学科(食料生産、森林、応用生命)を改め、「農学生命科学科」1学科に移行しました。新学科では、生命・食料・環境を支える農学を基盤とし、高度に進展する生命科学の視座を踏まえた教育と研究を行います。フィールド研究とラボ研究が 連動した教育の実践信州の豊かな自然に囲まれたキャンパスには、農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センターの広大な農場と演習林があります。身近で便利なフィールドを活かした実習・演習と室内での講義や実験を連動させた教育を実践することで、経験に裏打ちされた確かな知識と技術を修得します。農学系“理工系グローバル 人材”の育成外国語科目に加えて英語で実施する授業、国際化・グローバル化に対応した内容を扱う授業などを総称した科目群「グローバル系科目」を1~4年次を通じて履修します。さらに、国際農学教育研究センターを設立して海外の大学と積極的な交流を行うことで、国際社会で活躍できる人材を育成します。平成27年4月より、これまでの3学科から1学科4コースへ改組しました。実習で作った作物の収穫や試食がとても楽しみ。VOICE!農学部農学生命科学科信州大学と、所属学部を志望した理由は?僕の実家は農家であり、昔から食べ物を作ることを間近で見てきました。そのため、自然と農業についてもっと知りたいと思い、自然豊かなキャンパスで憧れだった一人暮らしができる信州大学の農学部を志望しました。好きな授業は?実際にもの作りを体験して学ぶことができる実習や、班員と協力して観察し結果から考察する実験が好きです。講義の中では主要作物について学べた作物学や、花について学んだ観賞園芸学などが面白かったです。今がんばっていることは?昨年度は「りんご部隊」という農家さんをお手伝いするサークルの代表を務めていて、先輩方にはとてもお世話になりました。その分今年度は、代替わりした後輩をサポートできるようにがんばっていきたいです。学びの中で充実感や楽しさを感じることは?講義で興味のあることを学んだ時や、実験で矛盾のない考察にたどり着いた時などは充実感を覚えます。また農学部特有ですが、実習で作った作物を収穫したり、試食したりするのはとても楽しいです。信州大学をめざす人へひとこと!大学では自由な時間がとれるので、勉強は勿論、その他に様々な経験ができます。そして何より楽しいです。受験は大変で苦しいかもしれませんが、その先には楽しい大学生活が待っているので頑張ってください。生命機能科学コース生命機能科学コースでは、「生命現象に学ぶ生物機能」を教育の基本理念とし、安心・安全な生物資源を発掘、開発しようとしています。本コースの学生は、生化学、分子生物学、有機化学、分析化学、食品化学、生命科学についての基礎を学ぶとともに、微生物から高等動植物に至るあらゆる生物種の多様な生命現象について学修し、さらにはそれらを基盤とした新しいバイオテクノロジーについての幅広い知識と技術を修得します。私たちは、このような教育を通じて、今後ますます発展することが期待される機能性食品や医薬品開発などの領域で新たな展開を担うべき創造性豊かな人材の育成を目指しています。動物資源生命科学コース経済動物、愛玩動物、実験動物あるいは野生動物など、いろいろなかたちで動物は我々の生活に関わっています。動物資源生命科学コースでは、家畜・家禽から野生動物までを対象とした動物科学に関する教育・研究を、遺伝子・細胞レベルから個体・群レベルにおいて行っています。1年次に始まる専門科目から4年次の専攻研究(卒業論文)に至る教育プログラムを通じて、動物の資源(めぐみ)と生命(いのち)に関する科学の基礎から応用までを体系的に学習しながら科学的な思考力を身に付けることができます。これにより、動物生産や関連産業で活躍できる人材の育成を目指しています。植物資源科学コース環境に調和した持続的で高度な農産物生産を目指し、農業生産の基盤となる農作物や園芸作物などの有用な植物資源を農学的・生命科学的視点で捉え、フィールドワークとラボワークの両面から教育と研究を行います。本コースの学生は、植物の機能・構造といった基礎知識から、新品種の開発・高度な生産システム・生産物の利用ならびに科学的評価に至る応用知識・技術までを講義と実験実習を通じて体系的に学びます。私たちは、信州の豊かな自然環境のもとで、環境に調和した持続的で安心・安全な農作物生産や付加価値の高い農産物の創出に貢献できる人材の育成を目指しています。森林・環境共生学コース森林・環境共生学コースでは、信州の豊かな自然環境に恵まれた特色を生かし、山岳・森林域から農山村・居住域に至る自然環境と人との共生関係を科学的に俯瞰し、総合的な教育・研究を行っています。これは森林環境の保全と修復、山地防災と流域管理、森林資源の持続的生産と有効利用・計画、農村生産環境の改善と整備、緑地環境の保全・創造と持続的利用の管理計画といった幅広い内容を含むものです。また、キャンパス内及び近接の演習林などを最大限に利用した「現場主義」教育も特徴の一つとなっています。私たちは人と自然が持続的に共生できる豊かな環境の創出に貢献できる、21世紀の人材の育成を目指しています。農学生命科学科生命・食料・環境を支える「農学」と「生命科学」。広大なフィールドを活用した教育と研究で、自然と人が共生する持続的社会を創造します。食料生産科学科3年 洞ほら口ぐち 直なお明あきさん出身地/静岡県(静岡県立静岡東高等学校卒)SHINSHU UNIVERSITY24

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