工学部研究紹介2016|信州大学
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山国・信州の山岳建築についても調査研究を進めている写真サイズ高さ4.35cm×幅3.6cm配置位置横15.3cm、縦2.85cm調査の記録用紙(野帳):歴史的建造物の調査では、建物の形や寸法など、様々な情報を現場で記録するサイズW7.5cm×H4.35cm配置位置横11cm、縦2.5cm信州大学キャンパス内の歴史的建造物(国登録有形文化財)写真サイズ高さ4.35cm×幅3.6cm配置位置横15.3cm、縦2.85cm梅⼲野研究室研究から広がる未来卒業後の未来像建築学科建築の未来を考える際には、先端的な建築と歴史的な建築の双方を見通すことのできる視点が大切です。歴史的建造物の調査・研究は、この視点を育み、発展させていくための基盤になります。古いものを大切にしながら、新しいものを創造していく、こうした建築の未来を構想していきます。歴史的建造物の保存・再生に関する設計者や技術者、地域の歴史を活かした町づくりの担い手など、幅広い可能性があります。歴史的建造物の調査・研究と保存・再生に取り組んでいます。私たちは、長い時間をかけて、建築の文化を育んできました。地域のなかには、こうした建築の文化を物語るたくさんの歴史的建造物が息づいています。研究では、歴史的建造物の調査を行い、人が、どのような姿の建物を、どのように建ててきたか、さらには、建物がたてられた当初から現在に至るまでの変遷を把握します。こうした調査・研究をもとに、歴史的建造物の保存・再生について考え、地域の歴史を活かした町づくりの提案を行っています。梅干野成央准教授2002年信州大学工学部卒業、2004年信州大学大学院工学系研究科修了、2007年信州大学大学院総合工学系研究科修了。博士(工学)。2004年信州大学助手、2007年助教を経て、2014年より准教授。専門は建築史。歴史的建造物の調査・研究、保存・再⽣建材による湿度コントロール。建材に吸着した水分が、6秒後には内部に吸い込まれている。電子顕微鏡による20倍画像。気候に配慮したまちづくり。1/500スケールの長野市の立体模型を活用してまちづくりのワークショップを開催。岩井研究室研究から広がる未来卒業後の未来像建築学科建物の設計を行う上では、当該建設地の気象状況を明らかにしておくことが必要になります。例えば、建物の熱負荷シミュレーション計算や有効なパッシブ手法を検討する場合は、その地点における具体的な気象データが必要になります。即ち、それは建物の断熱性や気密性をどのようにすれば良いのか?自然エネルギーは何を利用することができるか?を、事前に知ることを意味しています。今までに、長野市や松本市における温度や相対湿度などのデータと、人工衛星によるリモートセンシングデータを用いて気象のマップを作成してきました。これにより、建設地の気象データの整備と都市気候の実態について明らかにしています。長野県の気候は、以下の様な特徴があります。①内陸に位置するため、気温の日較差や年較差が大きい。また、湿度が低く、雨量も少ない。②冬期の気候は、北部では積雪が青く、中部と南部では晴天になることが多い。③雲の発生が少なく、日照時間が長い。④3,000m級の山地で覆われているため、風速は小さい。この様な特徴と、さらに細かい地域の気象を踏まえて、住まいのあり方を研究していきます。建築環境に関する学習や研究を通じて、受身ではなく、自発の姿勢を身に着けてもらいたいです。また、環境に配慮した建築物の設計や建設に関する職を目指してほしいです。岩井一博助教長野県出身。建設省建築研究所第2研究部、信州大学工学部技術部にて勤務。2014年より現職。・博士(工学)・一級建築士⻑野県における「⾃然環境とすまい」をテーマにした調査・研究1sec. 2sec. 3sec.4sec. 5sec. 6sec.38

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