信州大学USRレポート2014-2015
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4SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2014−2015 信州大学の強みと特色を活かし、我が国の将来を担う人材を育成するため、教育研究組織の見直しに取り組んでいます。2015年4月には、教育組織改革の第一弾として、理学部、農学部の改組を行います。理学部の改組 現行の6学科を数学科と理学科の2学科に再編し、分野間の連携の柔軟性を高めるとともに、授業科目を体系化した7つのコースと、標準・先進・学際の3つの教育プログラムを設定し、学生のニーズに応じた21通りの基本ルートからなる教育を実施します。 また、すべての学生に対し、自然科学の幅広い基礎知識と応用力を養うグリーンサイエンス科目を開講します。農学部の改組 現行の3学科を農学生命科学科1学科とします。分野横断型の指導体制を強化し、グローバル化への対応科目や学際融合科目を含む、農学生命科学に関する基礎知識を幅広く習得します。同時に、「生命機能科学」、「動物資源生命科学」、「植物資源科学」、「森林・環境共生学」の4つの専門教育コースでの体系的な履修を進め、「農」を基盤とした生命科学系高度専門職業人を養成します。 大学改革の最前線をつとめる「大学改革推進組織」は、学長のリーダーシップのもと、8つの工程の進捗に応じた最適な構成とメンバーによって、改革を加速しています。総括WT 各WTの進捗状況を調整し、適切な情報を収集・集約します。入試改革WT 大学教育の質的転換を見据えた、入試戦略・入試改革について検討しています。グローバル人材育成WT 国際通用性のある人材育成のため、全学生と教職員の国際化について検討しています。学部・大学院改革WT 「大学院高度化WT」と「教育連携組織WT」を一体化し、ミッションの再定義や社会ニーズに対応した教育組織の再編と教育の充実について検討しています。全学教育機構再編WT 全学生を対象として共通の教養教育を行う全学教育機構の再編の方向性について検討しています。【目的達成・終了したWT(主要成果)】COC・大学間連携WT・「信州アカデミア(文部科学省COC事業)」 の開始(⇒P13)・「アクア・イノベーション拠点(文部科学省 COI事業)」の開始(⇒P11)・「信州大学校友会」の設置(⇒P25)・「信州大学知の森基金」の設置(⇒P26)グローバル研究拠点WT・先鋭領域融合研究群の設置(⇒P9)ミッションの再定義に基づく教育研究の高度化・機能強化 文部科学省と信州大学の間でのデータに基づいた意見交換によって、信州大学が各教育研究分野で果たすべき「ミッションの再定義」が行われました。 信州大学は、ミッションの再定義によって明らかになった各分野の強みや特色、社会的な役割と、これらを踏まえて実施される機能強化のための戦略について冊子にまとめて公開しました。http://www.shinshu-u.ac.jp/reform/#05大学改革から見える信州大学の未来2015年4月、理学部・農学部を改組改革を迅速に推進する組織体制大学改革推進組織現行現行改組後改組後(7コース×3プログラム)COC・大学間連携WT入試改革WT学部・大学院改革WTグローバル人材育成WT全学教育機構再編WT総括WT入試改革・グローバル人材育成WT大学院高度化(総合研究科形成)WT教育連携組織(学士課程教育・組織)WTグローバル研究拠点(リサーチ・ユニバーシティー)WT総括WT学長学長2012年6月(設置当初)2014年11月【大学改革推進会議】主宰:学長  構成:理事、副学長【大学改革推進会議】主宰:学長  構成:理事、副学長主な検討事項・ 地域(産官を含む)と大学連携・ 大学間連携・ 同窓会・ 大学基金主な検討事項・入試戦略・入試改革主な検討事項・グローバル人材育成主な検討事項・学部・大学院改革主な検討事項・全学教育機構再編主な検討事項・総括・ミッション再定義・情報収集集約主な検討事項・ 入試改革(評議会の下に置かれた秋入学検討WGと連携)・ グローバル人材育成主な検討事項・ 総合研究科形成・ 大学院教育・ 大学院教育組織主な検討事項・ 学士課程教育(共通教育含む)・ 学部教育組織(初年次教育組織)・教員所属組織主な検討事項・ 研究力強化・ グローバル研究拠点・ 研究大学形成主な検討事項・ 総括・ ミッション再定義・ 情報収集集約役員会教育研究評議会役員会教育研究評議会戦略企画会議(大学改革推進会議)戦略企画会議(大学改革推進会議)3学科から1学科(4コース)へ農学生命科学科森林科学科応用生命科学科食料生産科学科修士課程修士課程7つのコース数理・自然情報科学専攻数理・自然情報科学科物理科学科化学科物質基礎科学専攻地球生物圏科学専攻学士課程3つの教育プログラム卒業研究専門科目専門科目専門科目専門科目地質科学科専門科目生物科学科専門科目物質循環学科卒業研究卒業研究卒業研究卒業研究卒業研究先進標準学際4年次3年次2年次1年次共通教育科目(数学科) (理学科)4 人文科学分野とは 信州大学の人文科学分野(人文学部)は、平成25年度に2学科から1学科に改組し、真理の探究を図るとともに、地域における課題解決の役割を果たすべく、大学院人文科学研究科とともに、人文科学分野の教育研究を総合的・学際的・比較論的に実施している。 学術交流協定に基づく交換留学生派遣先・国名(主な派遣先・国名) ○ラ・ロッシェル大学(フランス)○カトリック大学校(韓国)○カトリック大学ルーヴェン(ベルギー)○オクラホマ州立大学(アメリカ)○南オレゴン大学(アメリカ)○ライプツィヒ大学(ドイツ)等 外国語サロン・多文化交流サロンの実施 平成23年度~平成25年度にかけて継続して英語サロン、ドイツ語サロン、フランス語サロンを実施するとともに、世界各国からゲストスピーカーを招き多文化交流サロン及びシンポジウム等を開催した。平成26年度も継続して実施する。新たに中国語サロンも開設。~開催実績~平成23年度13回、平成24年度15回、平成25年度16回(http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/arts/news/2014/05/57550.html) 柔軟な認識能力・多角的分析能力・豊かな表現力を有し、広く社会で活躍できる人材を養成 研究科の改組 研究科改組検討WGを立ち上げ、学部改組により養成される新たな人材の高度な教育研究を担え、改組された学部と整合性ある研究科を構築すべく、ストレートマスターも志向する6年一貫教育プログラムを組み込んだ改組案を練り上げる。なお、社会科学系、あるいは教育学系の研究科との連携の可能性も視野に入れて検討していく。幅広い分野の履修分野横断型卒論テーマと指導の実現導入・基礎・基幹・発展・探求科目による専門諸能力の段階的修得国際化へのニーズに応えるため4年間を通じ全学生に外国語指定科目を必修化ディプロマポリシーを具体的授業・コースに実質化し、バランスのとれた他コース履修を規定分野を再編統合した新コース制による体系的カリキュラムを構築動物資源生命科学コース生命機能科学コース植物資源科学コース森林・環境共生学コース物質循環学コース生物学コース地球学コース化学コース物理学コース自然情報学コース数理科学コースミッションの再定義に基づく教育研究の高度化・機能強化

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