信州大学USRレポート2014-2015
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3SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2014−2015大学改革から見える信州大学の未来持続可能な明日の実現 我が国が直面している厳しい困難を克服し、卓越した人材育成など国立大学に課せられた責務を、大学の機能強化を目指す大学改革の実施によって実現するため、2012年3月に「信大改革」の8つの工程を定め、スピード感を持って改革を実施しています。 2014年3月には信州大学の特色のある研究領域を先鋭化し融合させ新たな研究領域の創生を目指す「先鋭領域融合研究群」(P9)を設置し、2014年4月には教員人事を一元的、計画的かつ柔軟に行い、高度で持続可能な教育研究を推進することを目的に、教育研究組織(学部・研究科)から分離した教員組織として「学術研究院」(P6)を設置しました。 文部科学省との意見交換によって再定義された「信州大学のミッション」をふまえた以下のグランドデザインのもと、教育研究の更なる高度化を進めています。-信大改革のグランドデザイン-ガバナンス改革による遠距離多分散キャンパスを越えた教育研究の高度化グローバル人材、理工系人材の輩出グローバル化、イノベーション創出学術研究院(教員組織)ガバナンス改革先鋭領域融合研究群グローバル化(世界水準の国際研究拠点の形成)ミッションの再定義に基づく人材育成の強化のための全学的改組・再編教育組織改革、カリキュラム改革、ガバナンスの発揮● 世界水準の水資源工学及び先端ファイバー工学の教育分野を強化。同分野のイノベーション創出人材の育成のため、新しい理工学系の研究科へ再編 ・理工学系研究科、農学研究科を統合   →総合理工学研究科へ(現定員503を大幅増) ・工学部:既存7学科   → 5学科(エネルギー複合材料、水浄化・水循環再利用などの新分野)を設置 ・繊維学部:既存4系9課程   →4学科(高分子・繊維材料、先端ファイバー工学などの新分野)を設置● 産学官にわたりグローバルに活躍するリーダー養成 (リーディング大学院 M,D一貫) ・「ファイバールネッサンスを先導するグローバルリーダーの養成」 ・ 学内版「サスティナブルソサイエティグローバル人材養成学位プログラム」● 国際通用性ある人材育成 ・ 全学生(約12000人)及び教職員の国際通用性を強化するため、   グローバル教育推進センター設置  (国際交流センターの再編・拡充・機能強化) ・ 日本人学生の海外留学、外国人留学生受け入れの戦略的推進をはじめ、信州大学のグローバル化を牽引 ・ 1年次共通教育システム・組織(全学教育機構)を全面的に見直し、グローバル教養教育が展開できる組織 《高等基礎教育推進機構(高等基礎教育部)》に再編 ・グローバル教養教育カリキュラムの編成と実施 ・理工系6年一貫教育のための基礎教育、英語使用の教養授業の実施● 各学部強化のための改組・再編 ・法曹法務研究科募集停止 ・18歳人口の減少を見据えつつ、6年一貫教育の徹底を目指す ・経済・法律系分野の強化 ・ グリーンサイエンスの考え方に基づく理学・数理自然情報学分野の強化 ・農学生命科学を基軸とする農学教育の強化 ・工学系学部に先端技術系の新学科開設 ・今後10年間の長野県の教員需要を睨んだ教員養成課程の整備 ・ 教育学部卒業生の、理工学系研究科、人文・社会科学研究科などへの進学の促進 ・教職大学院設置:実践型教員養成機能への質的転換 ・理工学系研究科の再編(質と量の強化) ・ストレートマスターも志向する大学院への改組  (人文・社会系の研究科統合)● 資源集中● 年俸制、若手教員の採用→育成● ライジングスター教員制度● 海外招へい教員15名以上の研究、授業への参画● 主担当教員 約40名● 研究支援員の充実外部評価による研究所の継続・廃止世界水準の国際研究拠点の形成水循環再利用(COI)ファイバー工学分野複合材料科学分野人類の課題解決に資する新たな領域を創生教育研究組織や学内資源配分の恒常的な見直し入学定員の見直しに連動する教員の学系間異動(戦略的集中配置)研究重点教員修士課程教育の強化6年一貫教育グローバル人材の輩出理工系人材の輩出高い研究水準に裏付けられた高度専門職業人材育成イノベーション創出に資する理工系人材の育成● 3学域10学系に全教員が所属し専門分野に応じて教育組織等を(主)担当● 学術研究院設置による、学長の全学教員人事マネジメント及び全学研究マネジメントの実現(学術研究院における学長リーダーシップの保障、学系長(部局長)選考に対する学長意見の発出制度など)● 教員の給与制の改革(年俸制〈H26'30名、H27'60名〉インセンティブ制、ライジングスター教員制の導入)● 教員人材育成制度・業績評価制度の確立● 予算決算マネジメントの強化、役員による部局事業計画の評価に基づく戦略的予算配分1. 学術研究院(教員組織)の設置2. 先鋭領域融合研究群の設置3. 学士課程教育の再編・強化4. 信州大学型初年次教育方式の強化5. 大学院課程の改革整備6. 教員の人材育成システムを導入7. 職員の人材育成システムを革新8. 多分散キャンパスの運営連携システムの効率化8つの工程 5つの研究所○ 環境・エネルギー材料科学研究所○ カーボン科学研究所○ 国際ファイバー工学研究所○ 山岳科学研究所○ バイオメディカル研究所長野上田松本南箕輪【教育・工】環境・エネルギー材料科学研究所カーボン科学研究所改組・再編改組・再編改組・再編改組・再編【繊維】国際ファイバー工学研究所【人文・経済・理・医】バイオメディカル研究所【農】山岳科学研究所

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