信州大学USRレポート2014-2015
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URAセンターによる研究活動のサポート 2014年4月より、従来の産学官連携コーディネータ、リサーチ・アドミニストレータを一元化し、リサーチ・アドミニストレーションセンター(URAセンター)を設置しました。URAセンターは、研究の支援、大型の外部資金の獲得支援、研究戦略の策定支援と経営陣への提案、大学の知的財産の管理・活用、企業との共同研究などの産学連携等を強力にサポートします。社会人を対象とした教育プログラム 企業との連携を強力に推進するための拠点を整備  信州大学では、企業との連携を推進するため各キャンパスに産学連携施設を設置しています。平成27年度には、長野(工学)キャンパスに、COIプログラムの中核施設として、新たに国際科学イノベーションセンターが竣工します。■信州技術系社会人育成プログラムの推進  工学部では、これまで実績のある諏訪圏(精密工業)、長野地域(食品産業)、飯田地域(モバイル制御技術者育成)の社会人育成事業を2012年に一体化し、「信州技術系社会人育成プログラム」として充実を図っています。修士課程社会人特別選抜学生に加え、学籍を伴わない一般社会人を対象にした特別の課程を3地域で開講しています。諏訪圏では博士課程の社会人コースもあります。このように、多様なニーズに応じた社会人学び直しの機会を提供しています。■大学院医学系研究科(博士課程)入試制度 平成26年度より初期臨床研修医の大学院入試制度(臨床研修と博士課程を並行して履修)が開始され、平成26年度は3名の初期臨床研修医が医学系研究科に入学しました。■医学部保健学科の社会人入試 知識の陳腐化の早い医療業界人の学び直しの必要性から、医学部 保健学科では、社会人入試を行っています。理学療法学・作業療法学について、高度な技術と知識を持った人材を育成します。■経営大学院イノベーション・マネジメント専攻 大学院経済・社会政策科学研究科では、社会科学系と理工系の本格的な連携の具体的な実践のモデルとして全国に先駆けて、社会人を対象とする大学院イノベーション・マネジメント専攻(経営大学院)を開設し、日本全国から大学院生を迎え入れています。金融機関や行政機関の連携コーディネータによる橋渡し 信州大学では、本学で研修を受けた金融機関や行政機関の方々に、「信州大学連携コーディネータ」として活躍いただいています。(2014年10月現在、166人)コーディネータの仲介により地域企業と本学との連携が進み、技術相談・共同研究の増加に結びつくことが期待されます。広がる繊維・ファイバー工学の産学連携 繊維学部は日本で唯一“繊維”の名を冠した学部です。繊維学部を核とした産学連携の歴史は古く、国内・国際的にも高く評価されています。 これまで、化学物質の消臭繊維、抗アレルギー繊維、マスク、化粧品等への応用、ナノファイバー素材のワイパー、マスク、透湿防水衣料等への応用、感性評価技術開発によるスーツの設計・製造など、幅広い分野で多様な産学連携と製品開発を行ってきました。「大学は美味しい!!フェア」で食の取り組みをPR 2014年5月から新宿高島屋で開催された第7回「大学は美味しい!!」フェアに出展しました。信州大学は第1回(2008年)から農学部を中心に参加しており、2013年に工学部の食品製造分野の人材育成プログラム「ながのブランド郷土食」の開発商品、2014年には繊維学部の学生が参加して作った商品も出展し、大学全体として食の取り組みのPRを行いました。 2014年は、各種メディアにも取り上げられ大盛況となりました。お客様の中には卒業生や在学生の保護者の方もいて、大学発の商品を熱心にご覧になっていました。大勢の方にお越しいただいた信州大学の出展ブースIMの3つのステップ食品製造プラントでの農産加工実習(長野地域)信州・諏訪圏テクノ研究会の様子(諏訪圏)モバイル制御技術者育成コース修了生報告会(飯田地域)左上地域共同研究センター(CRC)右上信州地域技術メディカル展開センター(CSMIT)左下信州科学技術総合振興センター(SASTec)右下ファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii)施設信州大学が株式会社ナノアと共同開発したナノファイバー素材を使用したマスク。2014年9月に起こった御嶽山噴火で降灰被害にあった木曽郡木曽町と王滝村にこのマスクを1,500枚ずつ贈りました。ノーズブリッジのワイヤーが形状に合わせてフィットフィット感を高めた独自のサイドカットを採用花粉の大きさの300分の1サイズ経営知識習得経営思考習得・経営知識習得・ロジカル・プレゼンテーション、プロジェクト演習など・経営戦略論、経営組織論、マーケティング論など経営知識活用自社変革計画策定・理論を実務に反映し、「新規事業参入計画」 「営業改革シナリオ」「品質管理プロセス再策定」 など、企業変革計画を策定STEP1STEP2STEP3実践自社経営変革実践・自らリーダーシップをとり、自社経営変革を行う空気の流れを妨げない、軽量、高機能マスク20SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2014−2015・ 松本キャンパス: 信州地域技術メディカル展開センター(CSMIT)・ 長野(工学)キャンパス: 地域共同研究センター(CRC) 信州科学技術総合振興センター(SASTec) 長野市ものづくり支援センター(UFO) 国際科学イノベーションセンター(平成27年度稼動)・ 上田キャンパス: ファイバーイノベーション・インキュベーター( F i i )施設 先進植物工場研究教育センター(SU-PLAF) 上田市産学官連携支援施設(AREC))これまでの参加金融機関・自治体 八十二銀行、長野銀行、長野信用金庫、松本信用金庫、上田信用金庫、諏訪信用金庫、飯田信用金庫、アルプス中央信用金庫、長野県信用組合、日本政策金融公庫、須坂市企業のみなさまへ

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