信州大学USRレポート2014-2015
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企業のみなさまへ医学部附属病院で開催された医療機器製品・部品メーカーの技術シーズ展示会研究内容を広く発信 「信州大学見本市」 信州大学の研究シーズを広く地域社会へ発信するため、研究内容を展示・発表する「第1回信州大学見本市 ―知の森総合展2014」を2014年3月4日、長野(工学)キャンパス総合研究棟を会場に開催しました。 当日は、文系・理系を問わず、それぞれの分野で活躍する本学の研究者が一堂に会し、124のテーマで135ブースを出展しました。食・農産業の先端学際研究会“FAID”  工学的知見で農業を成長産業へ導くため、信州大学工学部の呼びかけで2013年、「食・農産業の先端学際研究会」(通称:FAID)が発足しました。2014年10月現在、食品メーカー、農業団体、農業関連機械メーカーなど100以上の団体が参加しています。工学関連の英知を集結させ、農業・食品分野に応用し“農業の産業化とブランド力向上”を目指します。大学・企業・自治体の連携“ものづくり振興会” 信州大学ものづくり振興会とは、地域の科学技術の発展と産業の振興のため、大学、企業、自治体が一体となって産学官連携を推進していくための組織です。製造業、商社、金融、県、地方自治体など、203の企業・団体が入会しています。 技術講演会や研究室の見学会、展示会などを開催し、大学と企業等の交流を図るとともに、企業単独では難しい研究開発案件について、信州大学の研究者とお引き合わせして技術相談を行い、共同研究や委託研究へ進んでいただくための橋渡し役を務めます。脳神経外科手術支援ロボット“ iArmS ” 信州大学医学部と東京女子医科大学先端生命医科学研究所、株式会社デンソーの共同により、自動追従型手台ロボット「iArmS」を開発しました。 iArmSはアーム型で、腕を乗せると内蔵してある圧力センサーとエンコーダーが重さや動きを感知し、医師の腕を支え、上下左右あらゆる腕の動きを追従し、腕の動きを止めるとそれに合わせてアームも止まり、手ぶれを抑えます。iArmSを使用することで、手ぶれによるミス防止の他、難しい体制での処置も可能になり、また、手術時間の短縮も期待できます。多くの人が訪れた見本市会場ロボティックウェア「curara(クララ)の上肢タイプも初披露iArmSは、第6回ロボット大賞の最優秀賞を受賞しました。写真は体験型デモ展示の様子FAIDの成果物ホウレン草の収穫ロボット(上)周年収穫栽培を目指した環境制御実験システム(下)信州型スーパーエネルギーデバイスクラスター 2013年12月から、科学技術振興機構(JST)のスーパークラスター事業として、「信州型スーパーエネルギーデバイスクラスター」がスタートしました。長野地域は京都地域と愛知地域の2つのコアクラスターに対するサテライトクラスターとして、エネルギーイノベーションを実現するための研究に取り組んでいます。第5回ものづくり振興フォーラムの様子(2014.8.25)ものづくり振興会 5つのメリット開発・研究の情報収集技術相談で共同研究51234各種研究会の活用ものづくり振興会最新分析機器の貸出サービス異業種交流や企業同士の仲間作りの場19SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2014−2015コアクラスター:京都地域 革新的SiC(炭化ケイ素)パワーデバイスの社会実装を促進し、エネルギーを無駄なく利用するシステムの構築により、環境負荷が少なく、高効率で快適な社会を実現します。コアクラスター:愛知地域 GaN(窒化ガリウム)等のパワーデバイスの開発、蓄電池・燃料電池向け電極・導電材料の開発などにより次世代自動車の高度化・競争力強化につなげます。

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