信州大学USRレポート2014-2015
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1SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2014−2015夢を実現し、そしてその先の未来を見据えて。学長メッセージ USRレポート2014-2015は、信州大学の運営や教育、研究活動などの取り組みを、大学が社会に対して果たす責任という観点から整理して、大学を支えてくださるみなさま(ステークホルダーのみなさま)に広く紹介するための報告書です。 信州大学は2012年にUSRレポート2012を発行いたしました。続く2013年に2冊目となるUSRレポート2013を発行し、今回が、3冊目の冊子となります。USRとは「University Social Responsibility」を略したもので、「大学の社会的責任」と訳されます。一般企業が社会に対して責任を果たすことを意味する「Corporate Social Responsibility (企業の社会的責任)」を大学になぞらえた言葉です。 信州大学では、USRを「本学の理念(自然環境の保全、人々の福祉向上、産業の育成と活性化、世界の文化・思想を受け入れ、共に生きる若者の育成)や目標(課題を解決する能力を備えた個性の育成、独創的研究の推進、自然環境の保全、人々の教育・福祉の向上、産業発展の具体的課題に貢献)の実践を通して、“持続可能な明日”の実現に寄与すること」とし、社会のみなさまの期待に応えることができるよう、日々活動しています。 このような視点に立ち、本USRレポートを次の構成で作成しました。 最初に、信州大学が目指す未来を、信大改革の取り組みという形でご紹介します。それから、大学運営の仕組みや法令遵守の取り組み、情報発信の状況など、信州大学が社会的責任を果たすための仕組み、土台となる部分についてご説明します。 続いて、グローバルの視点、環境の視点から、信州大学の取り組みをご紹介します。どちらも将来の社会の担い手となる人材を育成する大学にとっては不可欠の視点です。信州大学の学生は、信州の自然豊かなフィールドで、多くの外国人留学生や海外研究者とともに地球の未来について学んでいます。 次に、各ステークホルダーのみなさまに向けて信州大学の取り組みをご紹介します。まず、社会のみなさまに対しては、地域の活性化や芸術・文化の振興、多様な生涯学習の機会の提供といった取り組みをご紹介します。信州大学は、日経グローカル誌の「全国大学の地域貢献度ランキング」において3年連続1位を獲得するなど、地域貢献について高い評価を受けています。  今回のUSRレポートでは、特に、「長寿長野を支える医療」について新たにページを設け、みなさまが安全に安心して暮らしていける社会をめざした取り組みに焦点を当てました。 次に、企業のみなさまに対して、大学と企業の橋渡しとなる取り組みを中心にご紹介します。地域企業で活躍されているみなさまに役立てていただける、特色ある教育プログラムをまとめています。みなさまと信州大学が一緒になって、地域・社会を盛りたてていければと考えています。 そして、学生・保護者のみなさまには、信州大学の様々な学びについてご紹介します。信州大学は日本全国から学生が集っているという特色をもつ大学です。故郷を離れ、信州の地で新生活を始める学生が多数を占めます。安心して学生生活を送ることができるよう、また、最適な環境で勉学に臨むことができるよう、様々な支援体制を整えています。 さらに、卒業生のみなさまには、信州大学が前身校などの旧来の伝統を引き継ぎながら、みなさまと強く繋がっていくことを約束します。2014年3月から、信州大学校友会という卒業生、教職員、地域の方々にご参加いただく信大応援団の会が発足しました。信州大学との太く濃密な絆を学部同窓会で育み、学部を越えた大きな友情の輪を校友会で育んでいただきたいと思います。

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