信州大学USRレポート2014-2015
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「高等教育コンソーシアム信州」で相互連携 信州大学を含む長野県下の8大学は、加盟大学の個性を活かしながら、単位互換や遠隔授業を通して教育研究資源を有効活用し、学生教育の成果と教育研究の還元により、教育力の向上を目指しています。2014年から、長野県と連携し、長野県で学ぶ魅力をアピールする事業を行っています。企業人や政策担当者を講師にした「産業論特論」 経済学部では、1988年以来、毎年設定したテーマに応じて企業・官庁・大学・研究機関のトップの方や最先端で活躍されている方々を講師に迎え、日本の置かれている現状と課題などについて直接話を聞く講義を設けています。2014年は「リスク社会への備え~保険と社会保障を中心として~」と題して、4月から6月にかけて、市民にも公開する形で開催しました。農林ビジネスの拠点「伊那谷アグリイノベーション推進機構」 伊那谷アグリイノベーション推進機構(伊那谷AIS)は、地域の農林畜産業、食品産業及び関連産業を活性化する伊那谷モデルを創造することを目的として、2013年10月に設立されました。 産官学マッチング、シンポジウムや体験講座の開催、企業訪問「信大からこんにちは」等々の企画を進めています。さらに2014年からは、①シカ被害の軽減とシカ肉の食資源としての利用と開発、②有用農林産物資源の探索と価値の再評価、③未利用資源の機能探索と有効活用の3つの課題を選定し、研究会等を立ち上げました。 伊那谷AISは、伊那谷や長野県を拠点にして、広く国内外に農の魅力とマッチング成果を発信し続けます。演習林・野辺山農場を全国の教育関係機関に開放 農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)の演習林(西駒、野辺山、手良沢山、農学部構内の4ステーション)が、文部科学大臣から平成26年度「教育関係共同利用拠点」に認定されました。平成25年度に認定された野辺山農場とともに、大学等の教育関係機関に開放され、全国の大学生が自然豊かなフィールドを利用した演習等を体験しています。 また、AFCでは地域の方々との交流の場として、複数の体験講座等を開催しています。毎年秋に開催するAFC祭では、農場・演習林の収穫物や連携協定市町村等の特産品の販売、ぶどう狩り、木材加工、ゲーム等を用意し、2014年は3,000人以上の方々にご来場いただきました。教育学部学生主体の地域貢献活動「信大YOU遊未来」 北アルプス一望の里である長野市大岡(旧・更級郡大岡村)は、へき地一級の地でもあります。ここに教育学部の学生が主体的に取り組んでいる「信大YOU遊」が関わって8年目となりました。地域貢献と実践的指導力の向上をめざして、今年も「大岡わらわら通学合宿」を開催し、児童生徒20名信大生11名が切磋琢磨しました。須坂市による寄附講義 2013年4月、須坂市との連携・協力のもと、地域で活躍できる人材育成の礎を築くことを目的とした寄附講義『「田園環境健康都市須坂」を「共創」』を全学教育機構で開講しました。 須坂市長をはじめ様々な分野で活躍している方々による『市町村と住民の「共創」により課題解決を行っている事例』の講義や、希望者が須坂市で行う「ゲストスピーカーの活動の実地体験」などを通じて、「共創による課題解決」、「地域づくりの現状」について学んでいます。2014年6月23日、長野県知事と高等教育コンソーシアム信州加盟大学学長が「信州で学ぼう!大学発進事業」に関して共同で記者会見を行いました。社会保障制度について講義する厚生労働省 唐澤剛政策統括官伊那谷アグリイノベーション推進機構第7回シンポジウムの様子アルプス登山学演習(演習林西駒ステーション)高冷地応用フィールド演習の様子AFC祭(2014年9月開催)の様子「大岡わらわら通学合宿」参加者のみなさま(長野市大岡老人福祉センター)スマホ向け観光アプリ「須坂まちウォーク」を利用した写真コンテスト体験講座「シカ肉と豚肉を用いたハム作り」論題一覧・ 社会保障制度改革と地域包括ケアシステム-安心して暮らせる医療・介護の地域づくりを目指す-・ 社会保障と税の一体改革・ リスク社会における生命保険の役割・ 年金とリスク管理・ ネット生命保険とリスク管理・ 信託を活用した「リスク」への対応・ 損害保険とリスク管理・ 企業を取り巻くリスクと保険ブローカーの役割~2014年グローバルリスク報告書から見るリスクの潮流 16SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2014−2015社会のみなさまへ(2)

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