信州大学USRレポート2014-2015

13/28

環境マインドを持つ人材の育成　信州大学では、持続可能な社会の構築のために力を発揮できる人材を育成するため、「環境マインドの醸成」に力を入れています。環境に関する授業や毎年実施している環境教育海外研修、環境マネジメントシステムの実行・推進などを通じて、優れた社会的課題解決能力を持つ人間力と豊かな人間性を備え、社会で指導的役割を果たす人材を育成しています。　平成25年度環境教育海外研修では、ネパールを訪問し、国外の環境の状況を直接見聞することで、参加者一人ひとりが様々な視点から環境問題を考える機会となりました。環境人材育成を目指す新しい単位互換協定　2013年４月、信州大学、横浜国立大学、広島大学、茨城大学の4大学で「環境人材育成のためのグリーンマネジメントプログラムに関する単位互換協定」を締結しました。　協定に基づき、環境に配慮しながら効率的な企業経営を行う「環境経営」をテーマに、各大学を結んだ遠隔授業が行われました。授業は演習・実習を中心とした内容で、学生が主体的に学ぶことを重視して行われています。山岳域の環境変動の解析と山岳科学の魅力を発信　信州大学は日本で唯一の山岳科学研究所を設置しています。　ここでは、国際山岳連携、大気水環境、地形地質・防災、水生生態系、陸上生態系、森林資源等、多岐にわたる分野のプロジェクトを進め、地球規模での環境変動が山岳地域に及ぼす影響を総合的に明らかにしようとしています。中部山岳域の大学間連携も進め、新しい学問領域の“山岳科学”の創出とフィールドワーク研究に優れた研究者を育成します。全学でISO14001を取得　信州大学のISO14001の認証取得は2001年の工学部からスタートし、2010年の医学部・医学部附属病院への拡大により全学での取得が実現しました。　環境に関する教育、施設の省エネ化・省エネ活動、廃棄物の縮減・リサイクル活動、グリーン調達・環境配慮契約等の「環境マネジメントシステム」を、全学を挙げて実行・推進しエコキャンパスづくりに取り組んでいます。持続可能な社会を実現するグローバルリーダーの養成　成長著しいアジア圏において社会経済活動と地球環境保全を両立し、持続的な社会の実現を牽引するリーダーを養成する、修士・博士5年一貫「サスティナブルソサイエティグローバル人材養成学位プログラム」が平成26年度からスタートしました。サスティナブルエネルギー、サスティナブルウォーター、サスティナブルフードの3コースに、現在、5名の学生が在籍しています。専用ホームページで環境への取り組みを紹介しています　信州大学 環境への取組のページはこちら⇒http://www.shinshu-u.ac.jp/environment/学生が主体となったエコ活動の推進（環境マネジメントシステムの実行）　各キャンパスでは、学生が中心になって環境ISO学生委員会を組織しています。学内外の生活の中でPDCAサイクルを繰り返しながら、自発的に環境活動を実行・推進し、フィールドワークを通して環境問題を考えることで、学生自ら成長しています。ネパールが抱える環境問題についての報告会ネパールの大自然に触れ、環境保全の大切さを再確認しました。諏訪湖で行われたヒシ拾いイベント（水質保全）既設のエネルギーコースにウォーターコース及びフードコースを加えて、2014年4月より3コース制の学位プログラムに拡充しました。中部山岳地域における山の自然環境と人間とのかかわりに関する総合的研究（穂高連峰　涸沢の風景）課題解決型の演習に取り組む受講生（後方には遠隔講義システムが見えます）教育学部附属松本中学校体育館にＬＥＤ照明を設置先端技術の研究開発能力グリーンMOT（技術経営）の資質持続可能な社会経済活動を支えるグローバル人材を輩出世界の課題・ 化石燃料による地球温暖化・ 人口増加とエネルギー・ 食料・ 水資源確保の問題新興国の経済成長と地球環境保全を両立させるには？日本の課題・ 電力資源の確保、再生可能エネルギーの開発・ 水不足、食料自給率向上 ・ 人口減少と地域間格差人口減少時代に対応した社会インフラを構築するには？学位プログラム持続可能なライフライン３要素である・サスティナブルエネルギー・サスティナブルウォーター・サスティナブルフード3コース制学位プログラム12SHINSHU UNIVERSITY SOCIAL RESPONSIBILITY REPORT 2014−2015環境教育海外研修先・ ドイツ・オーストリア（2009.3）・ アメリカ（ノースカロライナ）（2010.3）・ マレーシア（2011.2）・ イタリア（2012.2～3）・ イタリア（2013.3）・ ネパール（2014.3）環境の視点

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です