理工系研究紹介2015|信州大学
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卒業後の未来像上條研究室くらしLife感性⼯学課程繊維学部研究から広がる未来上條正義教授信州大学大学院を修了後、諏訪東京理科大学助手、信州大学繊維学部助手、助教授、信州大学大学院助教授、准教授を経て、現職に至る。専門分野は、感性工学、特に感性に係わる計測(感性計測)を主に研究している。「からだ」を測り「こころ」を知る感性価値あるものづくりを自動車の運転のしやすさを筋や心臓などの生理活動を計測することによって評価する研究「いい笑顔」「眠そうな顔」「疲れている?」表情から人の状態を推測できます。表情を感性を測る指標とするための研究感性を人と人、ヒトとモノとの関係を互いに理解し合うコミュニケーションツールとして考えると、多様なコミュニケーション方法があれば、人と人とはより深く理解し合えます。さらに、“着心地”“座り心地”“触り心地”“寝心地”“乗り心地”“見易さ”などの製品との関係も詳しく分かります。脳、心臓、筋肉などの生理反応は体から得られる情報です。生理反応から体の健康や快適/ストレス状態を伝える言葉が作れることができます。人が発する情報を計測することで、心地を伝える新しい尺度をつくる研究は、あらゆる産業から注目されています。『考える被服:インテリジェントClothing(IC)』の開発が将来の目標です。ICは着装者の健康データを24時間測り、快適/ストレス状態を見える化します。さらに、暑いときには体を冷やし、寒いときには保温するなど、人が健康で快適に過ごせるように生活を支援してくれるツールです。ICによって、人の快適/ストレスがいつも計測でき、着心地、乗り心地、座り心地、寝心地などの心地を見える化できます。生理反応や心理反応を測定して製品を評価できる感性計測は、自動車、化粧品、寝具、住居、家電、文房具、情報などあらゆる産業で注文されています。様々な産業の研究開発、企画開発の技術者として卒業生は活躍しています。37

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