理工系研究紹介2015|信州大学
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卒業後の未来像⾦井研究室くらしLife卒業後の未来像佐々⽊研究室くらしLife森林科学科繊維学部農学部佐々木邦博教授1985年に信州大学農学部に赴任して以来、信州大学で教育研究を続けている。専門は造園学。特に庭、公園、自然公園、名勝地などの歴史的研究を行っている。長野市松代町における水路網と池庭の分布。町全体の特性がわかる庭園の構成や植物を調査し、記録している緑の環境と⽂化を探り、環境と景観を向上させる金井博幸准教授信州大学繊維学部を卒業後2003年より繊維学部助手、2007年より助教、2009年より講師、2011年より現職。研究分野は感覚計測工学、生体機能計測工学。五感を科学して製品の付加価値を向上スーツを着たヒトの筋肉の活動(筋電図)を測ることで、そのスーツがどれだけ動きやすいかを知ることができる布の光反射を測定してヒトが感じる「深み」や「艶やかさ」などの印象を数値化できる装置。布の美しさを数字で評価できる先進繊維⼯学課程研究から広がる未来研究から広がる未来緑がある快適な環境を保全する、あるいは創りだすのが、研究の目的です。庭園や公園、森林など緑の場所には歴史、そして生活と関連した文化があります。現状の空間特性、環境や景観の特徴と上記の点を調査し研究して、機能や景観を保全し向上させるための緑地計画、また新たに創りだす緑地計画を作成していくための研究を行っています。さらに、各場所の研究にとどまらず、広範囲に都市全体を調査研究の対象とし、都市にあるさまざまな緑地の特性と関連性を明らかにしていく研究を行っています。研究室では、緑地や景観の保全や創造・計画・管理に関する研究以外にも、自然公園や森林公園の中でのレクリエーション活動や、緑によるまちづくりなどの研究も行っています。緑豊かなより良い生活環境づくり、そして自然の公園を含め、緑地の環境保全とさまざまな社会的ニーズに対応した利用の実現を目指していきます。公務員になり、造園の専門家として活躍したり、造園関係のコンサルタントや建設業の会社、また公園の管理や運営を行っている会社に就職しています。ユーザーフレンドリを満足させる技術は、繊維製品に限らず身の回りのあらゆる製品(車、インテリア、文房具など)で求められています。「心躍る製品を創ってユーザーを感動させたい」という夢を持っている人が社会で活躍できる学問です。ユーザフレンドリを満足させるものづくりの方法論を実現するためには、人間の心理、生理反応を計測し数値化して、消費者のニーズを正確に把握することから始めます。まさに「ヒトを測ってそのヒトを知る」のです。この技術を応用すれば、宇宙飛行士や消防士など危険な作業をともなうヒトの状態を知ったり、心地よい香りをかぐことでどのくらいリラックス効果が得られたかを知ることもできるのです。「ハッ」と目が覚めるような黒のスーツを身にまといゴージャスな大人の雰囲気を感じたい。お風呂上がりには「マシュマロ」みたいな肌触りのルームウェアに包まれていたい。金井研究室ではそんな消費者の素直な要求を満たす「幸せのためのもの創り」を実践しています。何本もの細い繊維を束ねて糸を創り、それを経緯に組み合わせて創られた布はテキスタイルと呼ばれ、フィルムや紙と比べてしなやかで強く、軽くて空気をたくさん含む魅力的な素材です。このテキスタイルを消費者の要求に合わせて効率よく創りあげる方法を研究しています。32

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