理工系研究紹介2015|信州大学
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設計競技参加作品、屋外展示作品を設計し作成まで行う。軽くてやわらかな素材を格子状の組み、東屋のような休憩空間を提案駅前広場に面した公園の設計プロジェクト。平坦な地に、様々なイベントや出来事を誘発するランドスケープを提案寺内研究室建築学科寺内美紀子准教授東京工業大学助手、茨城大学准教授を経て2012年より現職。専門分野は、建築設計、建築意匠であり、住宅からまちづくりまで様々な対象でデザイン活動を展開。設計だけでなく、建築や都市空間の空間構成に関する研究も行う。建築から都市空間へ、デザインの可能性を広げる寺内研究室では、様々な市町村と協同して、デザイン活動を展開しています。こうした活動のなかには、調査の段階から地元の方々とのワークショップを経て、具体的な設計提案に至るという息の長いプロジェクトもあります。また、設計競技は与えられた時間のなかでベストな提案を出さなければならない短期決戦です。研究室はひとつのチームです。学生と教員が一体となってよりよい案を模索し、どのように伝えるべきか、プレゼンテーションについても探求しています。建築設計事務所や建設会社、ハウスメーカーなど設計や施工部門に卒業生を多く輩出しています。また、公官庁やコンサルといった公共施設の企画や運営に携わったり、編集デザインや内装設計にすすむ卒業生もいます。デザイナーとして幅広いジャンルで活躍してほしいそうです。寺内研究室では、建築設計、デザインサーベイなど「デザイン」をキーワードに活動しています。また、こうした活動の理論的根拠を求めて、建築や都市空間を対象に意匠論および空間構成論として研究を進めています。建物だけでなく公園やまちなみといった、私たちをとりまく環境全てに興味をもち、特徴を理解することから、デザインは始まります。設計競技や、住宅の設計、まちづくりなど、様々なプロジェクトを通して、地域のみなさんに愛されるデザインを提案しています。研究から広がる未来卒業後の未来像未来Future⼯学部電気電子工学科可視光通信の変・復調の実験:無線局免許や無線従事者免許が必要ないので、研究室でも自由に通信実験ができる写真サイズ高さ4.35cm×幅7.5cm配置位置横11.4cm、縦2.85cm遠距離での可視光通信の実験風景:現在共同研究している企業では、40km届いたという世界記録をもつ。衛星通信にも挑戦中写真サイズ高さ4.35cm×幅7.5cm配置位置横11.4cm、縦8.15cm半⽥研究室研究から広がる未来卒業後の未来像電気電⼦⼯学科半田志郎教授神戸大学、長野高専を経て、2005年より現職。主に移動通信に関連する無線電波の変・復調方式、符号化・復号化、MIMO伝送方式などの研究開発に従事。近年は、主に可視光通信の研究開発に従事。⾒える無線通信『可視光通信』〜LED の光で情報を伝搬〜半田研究室では、主に電波を用いた移動通信方式の変・復調、符号化、通信プロトコルの研究を行っています。電波は見えませんが、携帯電話などで非常に便利に使われています。ここで紹介する研究は、LEDから発せられる光に情報を載せて通信を行う「可視光通信」です。光が見えますので、どこから情報が発せられているのか分かりますし、遮ってしまえばそちらの方向には届きません(秘匿性)。また、病院など電波が使えない場所でも、ガラス越しや水の中だって光が届きさえすれば通信することができます。明かりの必要な所で、LED照明が通信のインフラになります。省エネの代名詞にもなっているLED電灯は至る所に設置されますので、これらに可視光通信機能が付けば、ビル内でのGPS(測位システム)や放送電波の代わりにLED電灯から地デジの信号が受信できる、街灯の下に行けばその周辺のより詳しい地図が携帯電話にダウンロードできるなど様々な応用が期待できます。歴史が比較的新しい分野なので、若い人のアイデア次第で色々な可能性が広がります。学生は、研究室のモットー「よく遊べ、よく学べ」をよく守り、社会に出てからも遊びと仕事を両立して頑張っています。無線器機メーカー、携帯サービス会社、鉄道会社、電力会社など電気・電子・情報通信の殆どの分野で活躍しています。⼯学部未来Future8

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