ミッションの再定義に基づく教育研究の高度化・機能強化|信州大学
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11― 3.大学院における教員養成及び現職教員の再教育機能 ―長野県教育委員会等との連携・協働により、第3期中期目標期間中に教職大学院を設置することによって、学部段階での資質能力を有した者の中から、さらにより実践的な指導力・展開力を備え、新しい学校づくりの有力な一員となり得る新人教員の養成を行う。また、現職教員を対象に、地域や学校における指導的役割を果たし得る教員等として不可欠な確かな指導的理論と優れた実践力・応用力を備えたスクールリーダーを養成する。このため、実務家教員と研究者教員のティーム・ティーチングによる授業を拡充するなど、理論と実践を架橋した教育の拡充を図る。「附属学校教員を対象とした教職大学院高度専門職養成プログラム」を構築し、長野県教育委員会と附属学校との交流人事を活用して、附属学校に勤務する教員が在職中に教職大学院で学ぶ機会を設け、指導的理論と優れた実践力・応用力を備えた人材の養成を図る。これらの教員はやがて県内各学校のリーダーとして活躍するととともに、将来の教職大学院の実務家教員を目指す。また、既存の研究科については、学校教育専攻2専修と教科教育専攻10専修の2専攻12専修で構成する現行の組織を、子ども・学校・教師や各教科に関する研究を行うこ 学部・大学院・附属学校園における現職教員の再教育機能強化のための取り組み 長野県教育委員会との連携のもと、大学院研究科への現職教員及び1年間の研究生を受け入れ、高度専門職としての教員の育成に取り組んできた。同様に附属学校園においても研修教員を受け入れ、附属学校というフィールドでの1年間の実践的な研修を通して、実践力・応用力を備えたスクールリーダーの養成を継続してきた。特別支援教育では、現職の特別支援学校教員を対象に夜間にテレビ会議システムを活用した大学院授業を開講し、2年間で専修免許状を取得するコースを開設している。とを主軸とするとともに、学校教育に関する実践的・臨床的な課題を総合的に学修するカリキュラムを設置し、研究力量と実践的指導力の双方を兼ね備えた教育者の育成を目指す専攻専修に再編しつつ、高度専門職としての教員養成の機能について将来的には教職大学院への再編を行う。なお、大学院修士課程の修了者(現職教員を除く)の教員就職率は、現状は56%であるが、第2期中期目標期間における改革を行いつつ、第3期中期目標期間中に教職大学院を設置し、その修了者の教員就職率は90%を確保する。― 4.研究及び社会貢献活動 ―附属学校等と協働して学校における実践的課題解決に資する研究活動を行うとともに、免許状更新講習の実施、教育委員会等が行う現職教員研修のプログラム開発、校外研修への組織的な参画により、我が国の教員の資質能力向上に寄与するなど、教員の研究活動等を通じて積極的な社会貢献活動を行う。― 5.その他 ―新課程(生涯スポーツ課程、教育カウンセリング課程)は、これまで学校教育と連携し学校教育を支える専門的人材を養成してきた実績と機能を活かした組織化を検討し、第3期中期目標期間中に廃止する。

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