ミッションの再定義に基づく教育研究の高度化・機能強化|信州大学
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9ドで展開するとともに、大学教員の専門性を取り入れた附属学校の授業を拡充する。なお、卒業生に占める教員就職率は現在71%であり、長野県における義務教育諸学校の教員養成の占有率について、現状は47%であるが、第2期中期目標期間における改革を行いつつ、長野県の教員として求められる資質、能力の育成をカリキュラムに反映させるとともに、教職コーディネータの配置などの就職指導体制の充実を図り、占有率について第3期中期目標期間中に60%へ引き上げる。さらに、教員養成に関する大学全体の機能を活用するなど、総合大学の特性を活かして質の高い教員を養成する。― 2.学士課程教育(学部)における教員(人材)養成 ― 学士課程教育では、附属学校や公立の連携協力校等を積極的に活用するなど、実践的な能力を育成しつつ、これまで1年次から4年次までの連続した形で体系化を進めてきた臨床経験科目群に加え、教科及び教職に関する科目を有機的に結びつけた体系的な教育課程を編成し、質の高い義務教育諸学校教員を養成することによって長野県における教員養成の拠点機能を果たしていく。そのために附属学校の中に教育研究拠点を設け、学部・大学院の教育に附属学校の授業や環境をこれまで以上に活用し、大学の授業と研究を附属学校というフィール 学士課程教育(学部)における教員(人材)養成充実のための取り組み 教員としての実践力と自ら学び続ける態度の育成を目的に、学校臨床の体験と省察を核とした臨床経験科目を体系的に実施してきた。平成24年度の改組でこれらの臨床経験科目を再編成して強化するとともに、義務教育段階を見通し、かつ実践的指導力を有する教員の養成のための改革を行った。※臨床の知:「臨床の知」とは、一人ひとり違いまた変化し続ける子どもたちに対する、教育現場における対応力のことを指す。教育学部では、教員が子どもたちの学びを支援する場ではたらく総合的な「知 = 力」を「臨床の知」と呼び基本理念に据えている。

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