2014環境報告書|信州大学
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地域支援組織「信州がんセンター」発足4地域社会への貢献についての取組み地域支援組織の地域支援組織の設立設立信州大学が中心となる長野県モデルとしての「がんセンター」現在、国民の2人に一人はがん(悪性腫瘍)に罹患し、3人に一人はがんで亡くなる時代を迎えています。このような状況下、信州大学医学部附属病院では平成25年4月、「信州がんセンター」を発足しました。■基本理念地域がん診療拠点病院と連携した 1  がん医療人(特にがん治療専門医)育成を目指した人材育成・交流 2 がん疫学情報の収集・提供体制の構築 3 信州メディカルネットの効率的運用■集学的がん治療部 診療部門の中枢となり、外来(通院治療室)および入院での診療を担当し、集学的治療の推進・実践のため、化学療法、放射線治療および緩和医療の充実を図っています。また、診療を通じた研修の場を提供し、県内にがん治療専門医を輩出することでがん医療の向上を目指しています。■がん医療支援部 がん患者支援を目的として、がんについての相談をお受けしています。そのほか、セカンドオピニオン外来、がんサロン「ひまわり」の運営をしています。■がん情報部 がん患者からのがん情報を把握し、自施設のがん診療の現状とその治療成績を登録する院内登録と、県行政から委託を受けている地域がん登録を行っています。将来的ながん対策への有効活用を目的として、これらの疫学情報を基に分析・解析を行っています。 がん患者数は今後増加の一途をたどり、1つの病院だけで診断・治療・予後を全て完結させることは困難です。そこで重要なのは地域の診療機関との連携と役割分担です。「信州がんセンター」では、それを実現させるためにも3つの部門の充実を図り、高度かつ集学的な治療を提供すること、そして緩和医療のシステム化は大学病院ならではの大きな目的・役割であると考え、長野県、各市町村、医師会などの関係機関と連携し、がん診療のさらなる発展を目指しています。「がんと闘う希望・支援の提供」を目的に3つの部門を設置長野県民長野市民病院長野赤十字病院佐久総合病院諏訪赤十字病院伊那中央病院飯田市立病院相澤病院信州大学医学部附属病院信州がんセンター・がん情報の集約と発信・医療機関等との連携の強化・がん情報の発信・最良の医療の提供・医療機関の 選択・受診50

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