2014環境報告書|信州大学
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NEPAL平成25年度環境教育海外研修の報告会が6月16日に信州大学松本キャンパスで開催されました。環境教育海外研修は、国外の環境活動を学ぶことを通じて、環境保全に関する取組みについて多様な視点で捉え、考え、実践することができる学生を育成することを目的に行なわれています。6回目を迎えた今回は、3月1日~3月11日にネパールを訪れました。松島憲一学術研究院准教授(農学系)の引率のもと、4人の学生が、首都カトマンズ、第二の都市ポカラから山岳の村マルファまでを視察。報告会では、松島准教授が全体の総括提起をし、学生4人がそれぞれの視点からレポートしました。平成25年度 環境教育海外研修報告松島 憲一信州大学学術研究院准教授(農学系)[農学部准教授] 3月 1日 名古屋発→カトマンズ着3月 2日 NEVI Tradelink社調査→CEEN調査3月 3日 トリブバン大学訪問→カトマンズ市内見学3月 4日 農産物市場調査→カトマンズからポカラへ移動3月 5日 ポカラからマルファ村へ移動→マルファ村見学3月 6日 農業試験場調査→信大農学部とマルファ村の連携協定祝賀会3月 7日 マルファ村からポカラ移動3月 8日 ポカラ市内見学→ポカラからカトマンズへ移動3月 9日 カトマンズ市内見学→研修結果発表会3月 10日 カトマンズ市内観光→ネパール発3月 11日 名古屋着(文・奥田 悠史)世界の多くの人は開発途上国に住んでいます。途上国の文化やそこに暮らす人々に触れる事で、多様な視点が養われると考え、本研修先にネパールを選びました。私たちは、環境問題や途上国が抱えている問題を解決するためには、技術開発が問題解決への近道だと考えがちです。しかし、技術や理論というのは、地域の文化や社会がそれを受け入れなければなんの意味も持ちません。技術を導入したときに人の心や社会がどのように動いていくのかを考えなくてはならないのです。途上国に行き、そこに暮らす人々と触れ合うと、技術や理論先導では、物事は進まない、ということがよく分かります。グローバルな視点でものを見る、というのは、ローカルな地点に必要な技術を考え、問題を解決していく力です。理工系の側面だけでなく、社会的、文化的な側面も考えていくことが重要と考えています。今回の研修を通して、学生たちは、多くのことに触れあって考え、実践してくれました。この経験を生かして、大学生活、社会人と進んで行ってくれる事を確信しています。開発途上国が抱える環境問題―ネパールを訪ねて―日 程:2014年3月1日~3月11日○参加学生 (※表記学年は現在)藤原 亜沙美(人文学部人文学科3年)澤田 純平(工学部機械システム工学科3年)坂本 奈々(工学部土木工学科3年)牧内 和隆(理学部物質循環学科3年)○引率教員松島 憲一 信州大学学術研究院准教授(農学系)研究分野:育種学、園芸学、遺伝学2002年信州大学大学院農学研究科機能性食料育種学助手。助教授を経て、2007年より現職。ブータンやヒマラヤなどの山岳地域の植物資源探査をこれまでに実施している。中華人民共和国インドミャンマーブータンバングラデシュカトマンズポカラマルファ村ネパール11

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