信州大学案内2014-2015
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信州大学長 山沢 清人やま さわ きよ ひとごあいさつ 皆さんが信州大学に興味を持ち、この冊子を手にしてくださったことを大変嬉しく思います。 信州大学は、自然環境、歴史、伝統文化などに恵まれた長野県で、信州の「知の森」を目指し、文系/理系8学部の幅広い分野における「知の継承(=人材育成、教育)」と「知の創造(=研究)」に力を入れています。「知の森」とは、信州の大地にしっかりと根を張り、様々な種類の木が澄んだ空に向かって枝を広げる英知の結晶です。皆さんがこの森で、充実した大学生活を過ごしてくれることを願っています。 そして皆さんには、ここ信州大学で次の二つのことを実践してほしいと考えています。 まずは、自分自身の能力や人間としての豊かさを高めるため、自発的な学修(勉強)をしてほしい、ということです。教養科目を学び、そして読書を多くすることによって、先人の歴史観、世界観、人間観、倫理観が学べます。それを皆さんなりに解釈し、参考にして、皆さん自身の「生き方」を作り上げていってください。そのためには、机上の講義はもちろんのこと、サークル活動やボランティア活動などを通して、感動をたくさん経験することも必要です。この経験によって、人間的な豊かさ、優しさ、逞しさなどの人間力が涵養され、「より良い人生を生きるための知恵」が作り上げられると考えます。 もう一つは、信州大学での4年間で、深い専門知識に加えて、広い視野でものごとを見ることができる力を養ってもらいたい、ということです。信州大学は5つのキャンパスに分かれているため、全員が松本に集うのは専門課程に入る前の1年生の期間のみとなりますが、皆さんには専門にとらわれず一緒に学び、考え、そして悩み、青春を過ごしていただきたい。この1年間は、人間形成にとって非常に大切で貴重な時間となることでしょう。自分とは違う視点をもった仲間と集い、議論することは、その後の大学生活はもちろんのこと、信州大学を卒業してからの長い人生の糧となるはずです。 大学時代は、長い人生の中でもかけがえのない大切な時期です。信州大学での学びを通じて自分自身の能力を高め、人間としての豊かな心を培っていただきたいのです。その誇りと自信を胸に、日本の将来に貢献してください。さらには、日本にとどまらず、グローバルに活躍してくれることを期待しています。03GREETING

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