信州大学案内2014-2015
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41農学部食料・環境・生命を支える全学教育機構人文学部教育学部経済学部医学部工学部理学部繊維学部在学生からの声応用生命科学科 細胞内で働く種々の生体成分の構造や機能はどのようになっているのでしょうか。また、動物の受精卵や植物の胚はどのようにして、細胞組織や生物個体に変化するのでしょうか。こうした問いに答えを見出だし、そこから新しい技術を生み出そうとしているのが応用生命科学科です。本学科では「生命現象に学ぶ生物機能」を教育の基本としており、生命現象を化学と生物の両視点から解析し、食と農に関わる基礎を学びます。微生物から高等動植物にいたる様々な生物種の生命現象と多様な機能について学習し、それらを基盤とした新しいバイオテクノロジーについての幅広い知識と技術を修得します。本学科は、応用生物化学分野と生物工学分野の二つの研究分野を持ち、生物資源と生物が持つ多種多様な機能を、安全・安心な食品、機能性食品、化成品や医薬品等の生産に活用するための研究を通して、専門的な知識・能力、豊かな教養、しっかりとした価値観を持った人材を育成しています。応用生命科学科 4年樋口 侑夏さん出身地/岐阜県(可児高等学校卒)ひぐち ゆうか信州大学と、在籍している学部を志望した理由は?食に対して関心があり、信州大学農学部では機能性食品の開発や食の安全に関する研究が行われており、興味と一致していたからです。好きな授業は?天然物化学という授業です。私たちが美味しい食品を食べたり、病気を治療できるのは自然界に存在する様々な物質のおかげであることを実感できます。将来の夢は?新しい食品や医薬品の開発に携わり、人々の健康に貢献することが夢です。信州大学をめざす人へひとこと!大学は、幅広くかつ専門的に学べ、自分が夢中になれるものを見つけて、それを追究できる場所です。かけがえのない大学生活をぜひ信州大学で過ごしてください。森林科学科 4年橋本 真之さん出身地/大阪府(佐野高等学校卒)はしもと  さねゆき信州大学と、在籍している学部を志望した理由は?農学部に入りたかったことと、どうせ学ぶなら都会ではなく農業や林業を実際に行っている土地で学びたかったからです。学んでいる中で、充実感や楽しさを感じることは?大木を伐採することや測量など、一人ではできないことをみんなで協力して達成できることです。好きな授業は?演習をはじめとする、グループでの作業がある授業です。みんなで話をしながら作業ができるので面白いです。高校の時から座学よりも体育や音楽のほうが好きだったこともあるのかもしれません。今、がんばっていることは?寮生活をしているので、寮自治ですね。昨年は寮長にも選ばれました。自分たちの住む場所のルールを自分たちで考えることに、やりがいを感じます。QAQAQAQAQAQAQAQA食料生産科学科 現在、世界で10億人(世界人口の約1/7)が食料不足に苦しんでいます。さらに、人口増加と温暖化などの環境悪化が深刻化しつつあります。温暖化には、石油消費による二酸化炭素排出の増加のほか、水田や家畜からのメタンガス排出の増加、つまり農業生産も関与しています。世界の人口を支えていくには、効率的な増産だけでなく、化学物質の使用削減などで食の安全性を高めることや、食料生産が環境に与える悪影響を最小限にするような持続的な食料生産技術の確立が求められています。本学科では、こうした観点から、食料資源としての植物および動物資源の開発、生産、利用、流通に関する基礎学力と応用力を身につけ、社会で幅広く活躍できる人材を育成しています。動物生産学コース 農学コース森林科学科 信州は豊かな自然に恵まれ、そこに人々が深く関わり、素晴らしい環境を形成してきました。この信州を拠点にアジアさらには世界へと研究活動を展開し、山岳・森林・立地条件等の森羅万象の世界の謎を紐解き、農山村の環境改善と豊かな地域社会に貢献すべく研究を進めています。森林・山地・農村地域を保全するとはどういうことか、生物の営みと資源としての利用のあり方をどう捉えるか、生物多様性と人間活動との関係をどう理解するか、そうした自然・森林そのものの解明と、人と自然との関わりを科学するのが本学科です。フィールドワークを重視し、五感センサーを鍛えて、それらから得たさまざまな情報を科学的に表現できる「専門職業人」を養成しています。田園環境工学コース森林環境科学コース

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