信州大学案内2014-2015
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29理学部「なぜ?」は、未来を創る原動力全学教育機構人文学部教育学部経済学部医学部工学部農学部繊維学部生物科学科物質循環学科在学生からの声数理・自然情報科学科 長い学科名を見た印象は「何をするところなのだろう?」というのが多いのではないでしょうか。この疑問にお答えしましょう。この学科の母体は旧数学科です。これに情報科学と自然科学の一部が融合して出来たのが数理・自然情報科学科です。従って勉強の基本となるのは数学です。2年次からは数学をより深く学ぶ数理科学コースと数学をベースに物理学や情報科学などを学ぶ自然情報学コースに分かれ、それぞれのメニューに従って学習を進めていきます。なお、勉強以外のこと、例えば学科の雰囲気などはとても紹介しきれませんので、是非学科ホームページをご覧ください。物理科学科 リンゴが木から落ちるのを見たニュートンが万有引力の法則を発見したり、ケプラーが星の観測結果からケプラーの法則を見つけたように、私たちの身のまわりで起こっている、さまざまな自然現象の中に潜む法則を明らかにすることで、自然を理解することが物理学という学問です。小さな素粒子から大きな宇宙まで、ありとあらゆる自然現象が物理学の対象であり、他の自然科学の基礎にもなっています。本学科には素粒子・宇宙物理学講座と物性物理学講座があり、理論・実験の両面から研究・教育を行っています。化学科 化学科における教育研究の最初の目標は、化学全般における基礎的な理論と知識の修得及び分析化学、無機化学、有機化学、物理化学の各分野での基礎的実験技術の修得です。特に、実験実習には力を入れており、実際に物質に触れることに重きを置いています。4年次生は、それぞれ希望を基に各講座に配属され卒業研究を行います。ここでは化学研究の最先端に触れつつ、研究の方法を学びながら、問題点を自ら見出すとともに、それを自主的に解決していく態度が培われます。地質科学科 地質科学は、地球の46億年の歴史を研究し、人間が抱えるさまざまな環境・資源問題を解決するための基礎となる研究を行う学問です。私たちの学科では、地質時代の地層や化石などから当時の地球環境とその変遷を考える研究、最近の火山・地震活動や地殻変動などに関する研究、岩石や鉱物の産状や化学的・物理的な性質から地殻・マントルの成因や進化を明らかにする研究などを行っています。3年次進級時には、学生の進路希望に応じて、幅広い理学的知識を修める「地質科学基礎コース」と、地質科学の知識を防災や建築土木・資源開発の分野に役立てる「応用地質科学コース」(JABEE認定)に分属します。生物科学科 ここ数十年の間に、生物科学は分子生物学から群集生態学にいたるまで著しい発展をみました。ヒトをはじめ種々の生物で遺伝子の全塩基配列が決定され、21世紀の生物学はさらに新しい時代を迎えようとしています。現代社会は生物学に関連した遺伝子治療や遺伝子導入作物などミクロな、そして、地球温暖化や生物多様性の消失などマクロな問題に直面しています。生物科学科では、生物学の発展に寄与し、種々の社会的問題に対応できる人材育成を目指し、広汎な生命・生物系の教育研究を行っています。物質循環学科 近年、人間活動の急速な展開によって、われわれ人間社会と自然環境とのあつれきは次第に強くなって来ており、人類が生存し続けるためには、自然環境における物質の循環をより正確に、しかも従来の自然科学分野の境界を超えて包括的に理解していくことが必要です。自然環境は大きくみると、個々の生命を単位とする生態システムと、これを取り巻く物理・化学的法則が支配的な地球システムとから成り、それらの間の密接な相互作用の上に成り立っています。本学科には「地球システム研究分野」と「生態システム研究分野」の二つの研究分野があり、「物質の循環」を共通のキーワードとして教育・研究活動を行っています。化学科 3年山本 紗綾香さん出身地/三重県(川越高等学校卒)やまもと  さやか信州大学と、在籍している学部を志望した理由は?豊かな自然環境の中で大学生活を送り、高校時代に興味を持った科目を基礎から専門的に学びたいと思い、信州大学理学部を志望しました。好きな授業は?実験実習です。4分野の実験を通して様々な物質に触れることができ、また実験の基礎技術を身につけることができるからです。今、がんばっていることは?学年が上がるにつれて授業内容の専門性が増し、難しいと感じることもありますが、より多くの知識を得るために日々勉強を頑張っています。信州大学をめざす人へひとこと!信州大学は全国から学生が集まるので、その人たちとの関わりの中でたくさんの刺激を受け、自分自身の視野を広げることができると思います。恵まれた自然環境で様々なことに挑戦しませんか?物質循環学科 4年牧野 真さん出身地/岐阜県(長良高等学校卒)まきの  しん信州大学と、在籍している学部を志望した理由は?私は、現在地球上で起きている環境問題に興味がありました。その現状を知るために「何が問題なのか?」「何と比較して問題なのか?」を知る必要があると考え、この学科を志望しました。学んでいる中で、充実感や楽しさを感じることは?自分の中での常識が、多面的に見ると、間違った知識であるとき、その事実に至る過程や、多面的な見方によって今までとは違う学びがあったときに充実感があります。好きな授業は?地球システム学Ⅱです。地球上のあらゆる物質の運搬や、地形の相互作用、環境問題などが学べたからです。将来の夢は?岐阜県の中学校教諭になり、生徒たちに「理科」を通して、多面的な物の見方や考え方を伝え、そして自分の意見を表現できる人材を育成することです。QAQAQAQAQAQAQAQA

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