信州大学案内2014-2015
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数理・自然情報科学科物理科学科化学科地質科学科学部長からのメッセージ28理学部Faculty of Science理学部Faculty of Science求める学生像自らの目標を定め、積極的に学ぼうと努力する人自然を愛し、自然との共生を実践しようと考える人自然界の多種多様な現象に対する知的好奇心や探求心が旺盛な人専門分野を越えた広くかつ長期的な視野で、人類社会に貢献したいと考える人● ● ● ● 教 育目 標 自然界の多種多様な現象に常に知的好奇心と探求心を抱く人材を育てます。それぞれの専門分野についての深い知識を有するとともに、専門分野を越えた課題にも柔軟に対処できる、広い視野と適応性を兼ね備えた、社会に役立つ人材を育てます。信州の優れた自然を体験的に教材として利用し、自然と調和の取れた科学の発展に貢献できる後継者の育成に努めます。 理学部は知的好奇心探求の場です。 その基本理念は、自然界の多種多様な現象を詳細に検討し、その中に存在する法則性を探求することにあります。 信州大学理学部では、この理学の基本理念と信州大学の理念に基づいて、信州の豊かな自然、その歴史と文化、人々の営みを大切にします。知的資産と活動を通じて、自然環境の保全、人々の福祉向上、産業の育成に役立てます。世界の多様な自然、文化、思想を理解し、受け入れ、共に生きる若者を育てます。個性を大切にすると共に、専門分野を越えた広い視野と、柔軟な適応性を養います。研究の成果を人々の幸福に役立て、自然の尊厳を傷つけるために使うことのないよう責任を持ちます。● ● ● ● ●理 念Topics入学についてのお問い合わせ理学部学生支援グループ・入試事務室 ☎理学部長 尾関 寿美男おぜき    すみお 自然は多様で、驚くほど精緻にできていて、そのしくみを見抜き、理解するのは容易ではありません。自然に潜む美しい構造の物質や神秘的な現象に感嘆し、その奥の数限りない真理を観察、実験、シミュレーション、理論によって解明し、再現・予想できるまでに高めることに価値を認め、無上の喜びを感じる人々がいます。見返りを求めず、ニーズなどの利用を念頭に置かず、ひたすら真理に迫りたいと願う、理学部に集う人々です。 数理の世界は自然と離れて発展しますが、自然科学は数理科学を離れては進展しえません。自然や物質は人から離れて存在するとして認識され、因果律に基づく科学が成立します。しかし、原因を見極めることは難しく、結果は方法論や熟練などに依存します。さらに、認識された事実の正しさ、美しさ、新しさ、意味などの評価は“人”の価値観、美意識、倫理観、経験などによって変わります。このように、科学は極めて人間的かつ個人的な側面をもちますので、真の科学を創造するためには深い人間性や多様な人々と交流する力を養うことが大切です。 理学部は勉学、探求、思索を愛する皆さんを歓迎します。 理学部では、通常の授業に加えて学習意欲のある学生を対象としたアドバンス科目(アドバンスゼミ、演習、実験、実習)を開講し、能動的学修意欲をもつ学生の発掘と育成を目指しています。「なぜ?」に日々答えるために、学年を越えて学生同士が切磋琢磨する「自主ゼミ」や上級生が下級生の学習相談に応じる「サイエンスラウンジ」を推奨し、支援するとともに、世界の一線級の研究に低年次から触れられるように、研究室に出入りしてセミナーに参加できる機会を設けています。また、4年次には大学院講義の「先取り履修」制度も実施し、優れた能力をもつ学生の学修意欲にも十分応えられる体制を整えています。

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