2015工学部研究紹介|信州大学
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環境機能⼯学科研究から広がる未来卒業後の未来像写真サイズ高さ2.65cm×幅3cm配置位置横0.5cm、縦7.42cm環境機能⼯学科研究から広がる未来卒業後の未来像ナノ粒子複合体作製写真サイズ高さ4.35cm×幅3.6cm配置位置横15.3cm、縦2.85cm生成物の光特性評価写真サイズ高さ4.35cm×幅7.5cm配置位置横11.4cm、縦2.85cm超音波照射により作製した銀ナノ粒子複合体写真サイズ高さ4.35cm×幅3.6cm配置位置横15.3cm、縦2.85cm⽥中研究室エネルギー不足に直面している現在、エネルギー源確保と省エネルギー推進が重要な課題です。田中研究室では光や超音波を用いて色素増感太陽電池の色素あるいは触媒として利用できる有機金属錯体の合成やナノ粒子複合材の作製を行っています。いかに太陽光を効率よく吸収できる分子にするかが最初の関門です。これらの化合物は発光体(フォトルミネッセンス、エレクトロルミネッセンス)、磁性体としての応用も考えられます。また、廃棄物からレアメタルを回収し、上記色素および触媒へ再利用する実験も行っています。熱反応では進みにくい反応も光照射を用いると進行することがあります。超音波照射では溶媒由来の官能基を導入することができます。量子化学計算に基づく分子設計により合成した化合物は、環境負荷の少ないクリーンエネルギーを生み出すことや、物質変換に利用されることが期待できます。卒業生の半数近くは大学院へ進学しています。就職先は自動車、食品、化学、電気メーカーおよび公務員等と多岐にわたっています。田中伸明准教授1996年工学部着任。主な研究分野は、光化学、分子科学、計算化学、材料化学。分子・原子の様々な特性を引き出せる光は魅力がいっぱい。光に未来を託す酸化チタンなどの光触媒により、青色の色素を分解・脱色することができる写真サイズ高さ4.35cm×幅7.5cm配置位置横11.4cm、縦2.85cm色素を用いた光合成模倣型太陽電池(色素増感太陽電池)の電極写真サイズ高さ4.35cm×幅3.6cm配置位置横15.3cm、縦2.85cm光と粘土鉱物を用いた水質浄化実験写真サイズ高さ4.35cm×幅3.6cm配置位置横15.3cm、縦2.85cm錦織研究室有害物質による環境汚染が地球規模で問題となっています。人や生態系に安全な地球環境を実現するためには、自然の力を利用して環境に負荷をかけない方法で水・大気・土壌の浄化を行うための技術や、化石燃料に頼らずにエネルギーを得る技術が必要です。錦織研究室では、太陽光で機能する光触媒や天然の粘土鉱物を用いた環境浄化材料による有害物質の分解・無害化にかかわる応用科学研究を行っています。また、光触媒作用を応用した光合成模倣型太陽電池や光燃料電池などの新しいエネルギー開発につながる研究も行っています。錦織研究室では、太陽光を利用する光触媒と吸着力に優れた天然の粘土鉱物を複合化した材料による環境浄化や発電の研究に挑戦しています。天然に豊富に存在する粘土鉱物をほんの少しだけ利用し、光触媒に添加するのみで、浄化の効率や発電効率を向上させることが可能です。廃棄物を光触媒で分解して発電する「光燃料電池」は、有害な廃棄物の処理と発電を同時に達成することができる一石二鳥の技術です。卒業生は官公庁の環境部門、水処理、大気浄化関連企業、電気・機械メーカーの環境管理部門等で活躍しています。環境保全や新エネルギー開発において自然の力を利用するという考え方を様々な分野で生かせるような教育をしています。錦織広昌准教授名古屋大学研究機関研究員、信州大学工学部環境機能工学科助手、助教を経て2010年より現職。研究分野は環境光化学、光物理化学。⾃然の⼒を利⽤した環境浄化から廃棄物を利⽤したエネルギー開発まで64

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