地域と歩む|信州大学地域戦略センター
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農学部の教員・学生でつくる長野県栄村復興支援ボランティア「農援隊」が栄村農家の播種作業をお手伝いしたソバが、一昨年に引きつづき乾麺「福幸そば」として12月5日に栄村振興公社より発売されました。また、新たにカップ麺も発売され、このカップ麺は栄村から東日本大震災の被災地福島県へ贈られました。「福幸そば」のパッケージデザインは農援隊の学生4名と農学部森林科学科三木助教からなる特別チームが担当しました。昨年の栄村でのソバの播種作業は、8月7日から9日までの3日間、長野県北部地震で被災し、水稲の作付けが困難になってしまった水田を中心に、生産者と県、村、農援隊の共同作業で行われ、農援隊からは学生のべ17名、職員3名がお手伝いしました。「福幸そば」は栄村村内、「森宮野原駅交流館ふきのとう」および「栄村物産館ま長野県坂城町で産学官共同のスマートコミュニティづくりスタート播種作業の様子福幸そば(乾麺)播種作業の打ち合わせ長野県栄村、福幸そばホームページはこちらをご覧ください。http://www.vill.sakae.nagano.jp/fukkou-soba/soba.htmlカップ麺の福幸そば。デザインも農援隊農学部栄村震災復興支援隊「農援隊」と福幸そばふっこういては、かなり高い水準にあると自負している」と語りました。記者会見には、前述2社の代表者をはじめ坂城町産業界の皆さん、山村弘坂城町長、信州大学からは田中教授のほか、三浦義正理事・副学長、天野良彦地域共同研究センター長らが参加。山村町長は「信大のグリーンイノベーション研究と共同して進める坂城町のスマートコミュニティ構想は、持続可能型社会にふさわしいライフスタイルを創出することにもつながる画期的なものだと思います」と、期待の大きさを語りました。信州大学地域共同研究センター(CRC)は平成24年8月31日、長野県埴科郡坂城町の産官とともに記者会見を開き、地域全体でエネルギーの効率利用を図り新たなライフスタイルの創出を目指すスマートコミュニティづくりに向けて、10月より共同して実証実験に着手することを明らかにしました。手始めに電力消費量の大きな同町内の2企業にスマートメーター(次世代電力)を設置し、2013年までの2年間、電力の需給状況などのデータを収集します。スマートメーターの設置場所は順次拡大し、将来的には、町全体のエネルギーの需給状況を管理するエネルギーマネジメントセンターの設立にまでつなげていく予定です。信大では現在、企業と共同で精度や耐久性を高めたスマートメーターを開発製造中で、まもなく完成します。これを、今回協力していただく坂城町の㈱栗林製作所様と宮後工業㈱様の工場に合計して50~100台設置、工場の生産工程や生産スケジュールとの関連で、電力の需給状況を分析します。同時に、使用電力の削減・効率化の可能性を探ります。この取組みを、約250ヵ所の工場事業所を持つ坂城町内に広げ、町全体で使用電力の削減や、再生可能型新エネルギーの利用とも連携した新たなエネルギーシステムを構築しようという計画です。研究を中心で進める工学部の田中清教授は、「多数の変数を解析し、電力量・コスト・効率等複数の評価項目を設けて、電力使用の最適化を探る手法につたたび(道の駅信越さかえ)」で購入できます。また、カップ麺は信州大学生協各店・長野県庁生協各店・JAビル双葉生協等でも販売しています。信大のグリーンイノベーション研究支援事業を説明する工学部田中清教授多くのマスコミが注目した記者会見56信大NOW No.68plus+plus+地域と歩む。

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