地域と歩む|信州大学地域戦略センター
4/76

信州大学は長野県下各地に点在した高等教育機関7校を昭和24年に統合発足した新制総合大学です。現在でも県内に5キャンパスを有する分散大学であり、それぞれの地域で、旧高等教育機関の時代から継承、醸成されてきた歴史・伝統・文化を育んで参りました。その他にも県内に様々な附属施設を持つ信州大学は、厳しくも美しい自然、豊かな人々の暮らし、時代とともに力強く発展する産業などの特長を持つ長野県全域をキャンパスと見立て、設立以来一貫して、さまざまな教育研究、そして産学官連携、社会連携活動を展開してきたと言えるでしょう。平成16年の国立大学の法人化以降、「社会貢献」が、「教育」・「研究」と並んで国立大学のミッションのひとつに加えられましたが、地域に根を張り、地域とともに歩んで参りました信州大学においては、これは当然のことでありました。こうした本学の取り組みの蓄積や日々の活動等が、日本経済新聞社・産業地域研究所が行った「大学の地域貢献度に関する全国調査」において、信州大学に平成24年度、25年度と2年連続総合1位という結果をもたらしたものと考えます。さらに信州大学では、「地域のみなさまと連携して、地域に潜在する課題の解決策を考え、自治体等に提言することにより、地域社会の活性化を図ることを目的」とする全学的な学部横断の組織として、地域戦略センターを平成25年10月に設置しました。ともすれば、個々の研究者の努力に依存することが大きかった社会連携活動を、大学として組織的に展開していくことを狙ったものです。この度、信州大学の広報誌である『信大NOW』で取り上げた記事を再構成し、本学のこれまでの地域との取り組みをまとめる形で、本冊子『地域と歩む(事例集)』を作りました。ご高覧頂き、本学の取り組みの一端をご理解いただけますと幸いです。信州大学の地域社会連携がさらに深化し、信州の未来をつくる一助となることを願って、巻頭のご挨拶とさせていただきます。04はじめに信州大学理事(産学官・社会連携担当)・副学長三 浦 義 正

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です