地域と歩む|信州大学地域戦略センター
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大町市と進める岳のまちづくり信州大学では、北アルプス山麓の“岳のまち”大町市との間で、包括的連携協定を結び(平成19年12月)、文化・産業・医療・教育・学術などの分野で相互に協力し、地域の発展と人材の育成に資することを目指している。峻嶮な北アルプスに象徴される雄大な自然。黒部ダムの豪快な放水にイメージされる清らかで豊富な水。そして、それら自然的資源を活用して営々と歩みを重ねてきた産業・文化・観光・暮らしの歴史。こうした地域の財産を、総合大学としての信州大学が有する豊富で多角的な研究の視点から検証・再評価しつつ、大町市の人々と共に、新たな大町・北安曇地域を創造していくことが求められているのだ。信大全学と自治体で締結している包括的連携協定は、平成23年9月現在で11に及ぶ。学部等と自治体との間で結んでいる連携協定は16。その他、企業・金融機関・高等学校などとの連携協定も数多い。「地域と歩む」は、信大の現在の大きなテーマである。その現状と今後の展望はどのようなものか? ─ シリーズ2回目の今回は、大町市との共同の歩みに焦点を当て、地域ブランド研究、山岳科学の共同研究、理科を中心とする理系教員養成などの取り組みの実態を追った。文:毛賀澤明宏人文学部「文化情報論特論」の課外活動として企画した旅行プラン「めぐるり!信州大町うるおいの2日間」が今年、国土交通省の「“水のめぐみ”とふれあう水の里の旅コンテスト2011」で大賞を受賞した。この企画は、平成20年度から継続する大町市と信州大学との「地域ブランド共同研究」の取り組みの一つで、平成22年度に取り組んだ産学官連携による「黒部ダムカレー」の商品化に続く第2弾。大町市の魅力を発信し、観光振興につなげるために、地域の事業者や大町市役所等の協力をいただき作成した。この企画が大賞を受賞したことにより、大町の地域ブランド創造の取り組みは新たな段階にステップアップする。※シリーズ第1回は飯山市(P9参照)TOPICS受賞の通知書を手に喜ぶ人文学部の学生たち※企画の内容は次頁参照人文学部生企画の旅行プランが、国土交通省「“水のめぐみ”とふれあう水の里の旅コンテスト2011」の大賞を受賞!(写真:大町市提供)た け“”16信大NOW No.71地域と歩む。

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