農学部研究紹介2014|信州大学
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植物遺伝育種学研究室研究から広がる未来卒業後の未来像根本和洋助教1998年より信州大学農学部勤務。2002年から10ヶ月、オランダ・ワーゲニンゲン大学客員研究員。植物遺伝資源の保全・評価・開発研究や民族植物学的調査研究に関心がある。海外での調査研究も数多く行っている。(写真一枚or複数枚組み合わせ)現在、研究しているアマランサスの花序(左)と種子(右)。種子中には多くの栄養成分を含み、高い環境適応性をもつ。(写真一枚or複数枚組み合わせ)ブルキナファソでの現地調査(左上)、ネパールでの試験圃場の様子(左下)、長野県下伊那郡に伝わる清内路あかね(右)低・未利⽤資源作物を遺伝的に改良し、在来作物資源を未来に向けて保全する私たちは、植物遺伝学、植物育種学、分子生物学といった学問分野をベースにして、育種学の理論と技術を応用して、作物の遺伝的改良に関する調査研究を進めています。社会のニーズに見合った育種目標を掲げ、世界の農業・食糧問題に貢献することを目指しています。また、国内はもとより海外での現地調査も積極的に実施しており、将来、海外の農業研究の現場で活躍できる人材の育成にも努めています。途上国における食糧・栄養問題を解決する、また、有用な機能性成分を多く含み私たちの食生活をさらに豊かにする、そのような可能性を秘めつつもあまり知られていない作物が世界にはまだたくさんあります。当研究室では、これらの低・未利用資源作物に光を当て、育種学的観点から遺伝的改良に取り組んでいます。同時に、急速に失われつつある在来作物資源を次世代に残すべく、保全遺伝学的アプローチによる研究を進めています。私たちは研究対象となる作物について、フィールドでの調査とラボでの分子生物学的手法による幅広い研究を展開しています。フィールドでの対象作物の栽培試験から、ラボでの遺伝解析や成分分析等、植物育種に関する幅広い調査研究を通じて、基礎的技術と応用の両方を習得します。卒業後は、種苗会社、食品関連企業、公務員研究職等で活躍できる人材になります。機能性⾷料開発学専攻機能性⾷料育種学分野3434

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