農学部研究紹介2014|信州大学
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流域保全学研究室研究から広がる未来卒業後の未来像国土交通省、林野庁、府県の土木・林業関係部局など、国土保全や防災・森林行政の最前線で活躍する人材を輩出しています。さらに、建設コンサルタントなど社会資本整備を支える専門的技術者も多数輩出しています。福山泰治郎助教農業環境技術研究所、金沢大学等を経て2009年より信州大学農学部。災害に関わる水・土砂の動きや、人間活動が環境に及ぼす影響について研究しています。⼟と⽔の動きをとらえることで⼟砂災害を軽減し、環境を保全する土砂の生産や流出が活発なわが国では、斜面崩壊や土石流などの土砂災害が毎年のように発生しています。人命を守り、生活や環境を保全するには、土砂災害がいつ・どこで・どのような規模で起きるのかを予知・予測することがとても大切です。流域保全学研究室では、どこでどのように土砂が生産され、流出するのか、降水がどのように浸透し、斜面の安定にどんな影響を与えるのかを明らかにするために、フィールド調査を中心とした研究を行っています。専門家だけでなく、地域住民が容易に観察できる湧水量や河川流量などを指標とした「崩壊発生危険度の予測手法」の開発など、地域防災に役立つ研究を行いたいと考えています。また、登山道や林道などの侵食を軽減し、土砂が流れ出すのを防ぐことで、湿原保全や林道の持続的利用を目指したいと考えています。平成26年7月長野県南木曽町で発生した土石流の緊急調査登山客の増加による土壌侵食が深刻な霧ヶ峰高原森林科学科⽥園環境⼯学分野2323

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